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シマノ・サーベルマスターXチューンはどうなのか。

フィッシングショーOSAKAも終わり、平和を取り戻した今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

大阪湾のタチウオもいよいよ終盤。年明けからいつにない低迷路線が続き、このままフェードアウトかと思いきや、先週は1人20尾前後という釣果も出ていましたね。

さて、先日のフィッシングショーで気になったアイテム、いくつかありましたが、その中でタチウオマニアたちの話題を呼んでいたひとつがこれ、シマノのサーベルマスターXTUNE(エックスチューン)テンヤ。

ギラギラとしたタチウオの魚体をイメージしたメタリックなカラーリング、かっこいいですね。

このXチューン、一番の話題となっているのが、見た目に明らかに今までのものとは一線を画した、グリップ形状。最初見た時、『ええッ!?』と思った方も多いんじゃないでしょうか?自分もその1人でした。

ええと…

どう握るんですかね…

と、ブースにいた担当者に聞くと、

これが基本の握り方だそうです。通常、トリガー部分を小指と薬指の間、もしくは薬指と中指の間に挟んで使うことになれている方がほとんどだと思いますが、そういった持ち方も実際に可能でした。ですが、基本はこの握り方を想定して作られているようです。

で、なぜこんな大胆な形状変更を行ったかと聞くと…

↑これはブースにあったパネルなのですが、つまり、従来の形状のグリップの場合、1日タチウオ釣りをしていると、電動リールはそこそこ大きさもあるし、手持ちでアクションも頻繁なため、結構疲れる。。その大きな要因は、握った時のぐらつき感と、従来型の薄く硬いトリガーシートの形状による、ということ。

確かに、握って見るとかなり安定感はあって、今思えばちょっと大事なとこを写真に押さえておくのを忘れてしまったんですが、このパネルの下の画像のように、そこそこ幅のある電動リールと、シート部分の段差が気持ち悪くて、痛くなる時がある…というのは確かに。

Xチューンでは、握り込んだ親指と人差し指の間のマタの部分にパッドのようなものがある形状なので、ぴたっとしっくりきて、非常に安定感があるし、なんか気持ちいいのです。

ちょっとマニアックすぎるというか、そもそも言葉で表現するのはこれぐらいが限界なので、実際握って確かめてもらうのが何よりですね。。パネルには、手にかかる圧力の比較が表示されていました。トリガーを挟む指のマタ部分が特に負担が大きく、1日やっているとなかなかの負担ではありますね。

実は、このタチウオマニアでは有名人の山口さん、それから昨年のダイワ・タチウオパーティーの優勝者・タテポン、そして昨年のタチウオキングバトル覇者、5代目タチウオキングの辻さんと3人でブース見学に行ったんですが、

結論から言えば『現場で使ってみないとわからない』で満場一致(笑)

おそらく否定的な意見もあるでしょうが、こういったある意味、革命的な、大胆な挑戦というか、自分は嫌いじゃないですし、握った感触は素敵だと思いました。早く現場で使ってみたい。

ちなみに、このXチューン、昨年のスタンダードモデルからの変更点、改良点はまだまだあるので、グリップ形状は従来型のほうがいいという方には、このグリップ、取り外して従来型に変更することもできます。

さてさて、グリップ形状についてはこれぐらいにして、そのほかの特徴、ノーマルとの違いについて、いきましょうか。

可児 宗元 投稿者の記事一覧

フィッシングライター。数年前に大阪湾のテンヤタチウオの魅力にハマり、2013年に大阪湾タチウオKINGバトルを発足。以来テンヤタチウオ関連の執筆、普及に勤しむ。タチウオマニア編集長。『釣場速報』元副編集長。朝日カルチャーセンター非常勤講師。月刊『つり人』、サンケイスポーツなどに執筆中。

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