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船タチウオ開幕in大阪湾!!! テンヤのカラーチョイスと…

 

今年もまたこの季節がやってきた。

暑い夏。

タチウオ開幕。

そう呼ぶにふさわしい日に、今シーズン初の取材を昨日迎えることができた。

 

と言っても、大阪湾の船のテンヤタチウオ、ほんの数年前までは、お盆から年内いっぱいというのがシーズンの相場だったのだが、今や完全なオフ期間と言うのは2ヶ月。ほぼ年中になったのは嬉しいことだが、単純に喜んでいいものなのか否かは議論が分かれるところでもある

 

春から仕事が立て込んでいて、タイラバ、イカメタルと、今季大ブームの釣りの取材オンパレードに、最近めっきりのめり込んでしまってる福岡開拓?に明け暮れる毎日で、スケジュールはパンパン。

タチウオキングバトルの企画運営も序盤は基本的にほぼ一人で進めていっているのが現状なので、この時期、自分の中では1年で一番肝心とも言える『タチウオ開幕』の取材へタイムリーに行けるタイミングがあるのだろうか…と、半ば絶望的に、ほかの方々が出かけているのをうらやましく、悶々と眺めていたのです。。

で、ちょっとたまたまスケジュールに空きができたのが、昨日。

数日前の大潮回りには某社のGくんが泉佐野のK丸にて爆釣の知らせ。ええなぁ〜と泣きそうになりながらSNSを眺めていたのです…。小潮回りの今週末は、あらゆる意味で、まさに大阪湾タチウオの本格的な開幕のタイミング。…と個人的には思うのです

とまぁ、前置きが長くなってしまいましたが。おととい、スケジュールにポンと空きができて、明日しかない!と。それで仕事の道中、2017年の初取材はどこに…?と考えたわけなのですが、実は8月はタチウオ関連のメーカーさんとの取材が既に結構決まっていることなどもあって、どうせなら一度も行ったことがないところへ単身で行ってみようと決めたのが、須磨の海賊船DAIYUMARU

さて、須磨沖、水深60〜65m

今季は昨年とはこのタチウオテンヤでの釣り、決定的に違う点がありますね。テンヤが各社から怒濤のように新発売されてます。形状もカラーも圧倒的にバリエーションが増えましたね。

今回使用したメインはこのあたりで、ほかにもいろいろ発売されてますが、とにかく、タックルボックスが華やかになったのが嬉しい。今まではテンヤの釣りと言ったらほぼ蛍光色一色で、テンヤだけ見れば、この釣りを愛する自分にしてみても、なんか非常に味気なかったのですが、それだけで全く楽しさ、ワクワク感が違いますね☆

朝イチ、完全に子供にかえって、取材なんかもうそっちのけですわ(笑)。とにかくどれもこれも試したい…とパニック状態でいくつかテンヤを試すわけですが、アタリなし。異常なし。

船上、しーん…となっていたのですが、「キタ!」と声を上げたのは…やっぱりというかなんと言うか、女子。すみません、偏見です。負け惜しみです。とにかく、アタリがない時にアタリを出すのが女子。本当、女性はすごい

ハヤブサガール?レディ?隼華の、かずみん。たまたまプライベートで乗船されててびっくり。そしてさすがや…

というわけで、底でゆっくり巻きに。そしてかずみんの使っていたハヤブサテンヤのNEWカラー『ナチュラルイワシ』で…

記念すべき2017の一匹目。

そして2匹目はこれに

昨日は、型は比較的良型が揃っていて、指3〜4本クラスがアベレージでした。時々メーター級やドラゴンクラスも

ちなみに当日の潮色はこんな感じでした

ひどい濁りはなく、普通?

タナは底から5〜10mあたりが一番アタリが多いようでした。前半はスロー気味な誘いのほうが圧倒的に有利でしたが、9時ぐらいだったか、活性が上がってきたかな?と思って、いつもの早巻きにかえたら結構反応あり! 底のほうからずーっと着いてくるのもあったし、40ぐらいでも少しありました。

がっつり早巻きしてる人はあまりいなくて、「アタリが来ても続かない〜」といつものセリフを言ってる人が大半でしたが、その時間帯、結構コンスタントにヒットさせることできたのは、早巻きで活性の高いのを選んで釣ったというのと、テンヤのチョイス、セッティングかな?と思います。

昨日の自分の釣りではですが、一番アタリが出しやすく、掛けやすいと感じたのはズバリ

ダイワのNEWテンヤ『快適船タチウオテンヤSS』でした

カラーは『マイワシ』と『紫ゼブラ』がよかったように思います。

あくまで自分の釣り方での話なのですが、得意なのはガンガン早く巻いていく釣り(ストップ&ゴー)で、基本的にはアタリがきたら即フッキングに持ち込みたいほうなので(ただ単に待つことができないだけなのですが…)

ダイワのテンヤの「前のアイ」にサルカンをセットするほうが釣りやすく感じています。今のところですが。少し後ろ下がりの姿勢になっているので、早巻きした時の動きや姿勢がいいのかな?とか思ったりしていて、あと、この釣り方でこのセッティングのほうが掛かりが早い感じがしました。タチウオが当たってきたときに、向こうアワセ的に勝手に掛かることが結構あります

で、こんな感じに口先に掛かっていることも多いです。さすがサクサスフック!取材などでプロトの時から何度か使わせていただいているのですが、掛かりやすさはほんと実感できると思います

カラーについては、そんな釣り方とかタナとか諸々の愛称もある上で、グローが強くない系統がよかったです。で、カラー的にヒットだったのがこの3つ

テンヤを下から見た画ですが、左がダイワのマイワシ、真ん中がハヤブサのナチュラルイワシ、右がダイワのゼブラグロー。左はグローなし、真ん中は下のみグロー、右は側面がうっすら光っているような感じかな?

まだまだ書きたいことはありますが、ちょっと長くなっちゃいそうなので今日はこのへんで。その他、詳しいことは8月11日発売の夏の合併号にも書こうと思ってますので、興味ある方はまた呼んでみていただければと思います。

とにかく、これからが本当に楽しみな大阪湾です☆ 今頃みんな爆釣してるのかな…

可児 宗元 投稿者の記事一覧

フィッシングライター。数年前に大阪湾のテンヤタチウオの魅力にハマり、2013年に大阪湾タチウオKINGバトルを発足。以来テンヤタチウオ関連の執筆、普及に勤しむ。タチウオマニア編集長。『釣場速報』元副編集長。朝日カルチャーセンター非常勤講師。月刊『つり人』、サンケイスポーツなどに執筆中。

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