今シーズンのタチウオは小型ばかりでしたが、最近どうやら大型の個体も釣れ出し興奮気味の山口です。
さて、今回はうみづり家さんのイベント「我こそはタチウオテンヤCHAMP」に参加致しました。そして釣りをしていて、つくづく感じた事も有り少し書いてみようかと思います。
釣りの内容については・・ダイワ船最前線ブログ【大阪湾テンヤタチウオ大爆釣】をご覧ください!
私の独断と偏見による大好きな「メタルトップ:MT」と「スーパーメタルトップ:SMT」について・・。
私が初めてメタルトップを使用したのは、5、6年前になりますが、初代メタリアのタチウオ竿でした。最初の使用感は「アレ、何か今までと違うアタリが出る!何となくポコンポコンと乾いた振動のようなものが伝わる」でした。そして私は、その乾いた振動のような感覚が自分に合わず、購入したロッドを一度使用しただけで売却しました(;´Д`)そして、極鋭タチウオテンヤSPが発売され、搭載されたSMT(スーパーメタルトップ)を使用した時に衝撃的な感覚を受けました。ちなみに現在のメタリアのMTは「ポコンポコン」といった乾いた振動のようなモノは全く有りません。
恐らくこのMT(メタルトップ)とSMTについては、初めて使用した方は直ぐに色んな事に気づくと思います。
メタルトップとは、チタン合金を穂先に採用したものです。また、スーパーメタルトップとは、メタルトップに更にカーボンクロス(カーボン繊維)を巻き付けた後に削り出して作った物です。
上: 極鋭タチウオテンヤS197AGS 中:極鋭タチウオテンヤSP EX AGS178 下:リーディング82H 185MT
このメタルトップを使用した人が口を揃えて言う事は、感度が良い!!。
しかし、どう感度が良いのか?と私なりに考えると色々と感じる事も多い。その中でも特に印象が強いのは・・・・
1. 一瞬の食い上げのアタリ(一瞬跳ね上げるアタリ)反応でも特に目感度が良い。
2.とにかくしなやか・・・。
3.強度が高い。
【1.一瞬の食い上げアタリ反応でも特に目感度が良い】については、大きく食い上げ竿が真っ直ぐになるような当たりではなく、一瞬の「パツンッ」と言ったタチウオが一瞬餌をついばんだ感じのアタリの時に非常に綺麗にティップが素早く跳ね上がります。これについては特筆する点です。
↓この動画の最初の導入部分の最初のカットのアタリの事を言います。
私が感じるMT、SMTを語る上で最も感じる事です。
跳ね上がりが早いという事としなやかと言う事は完全に相反する性格です。しなやかで柔らかいという事は、普通なら低弾性という事なのですが、MTはその常識を覆して、「しなやかで、そして反発も速い」を現実にしています。例えば、反発を早くしようと考えると高弾性の素材を使いますが、高弾性のカーボン等では硬くなってしまったりして魚やアタリを弾く結果に繋がったり、またテンヤの重みでも穂先が少ししかお辞儀せずに波っ気がある時にノーテンションになりアタリを感じづらくなります。
しかし、このMTは下への抑え込むアタリにはしなやかで違和感を与える事なく食い込ませ、そしてテンションが抜けた時には瞬時に反発します。
そして、その瞬時の反発は目視できるぐらいに反応が良く、目感度が良いと感じます。
もちろん手感度も良いのですが、私が感じる感覚では目感度抜群、そして跳ねたアタリはフッキング!そしてドーーンと重みが乗ると言った具合ですww。
コレは一度味わうと、もう止められません(笑)
また、MT,SMTと言っても上の写真でお分かりのように、細さ、そして長さも異なり味付け次第で色んな表情を見せてくれます。
例えば、一番下のリーディング82H 185MTなどは・・・・
赤丸で囲った部分がMTになりますが、短くそして相当張りの有るMTに仕上がっています。短くなることにより硬く感じるのかも知れませんが、使用すると反発の早さが凄いです。トリッキーな誘いを掛けるには抜群のセッティングになっています。
【2.とにかくしなやか】については、上の写真でもお分かりかと思いますが、超急テーパーを表現できます。初めて極鋭197にテンヤをぶら下げてみると、その限りなく9:1調子に近い8:2調子で、そして急に曲がると言った類をみない穂先に驚いた事を覚えています。
形状記憶の金属穂先は今までのグラスやカーボンとは一線を画す性質を持ち、魚に違和感を感じさせにくくフッキングまでの時間を作ってくれます。
【3強度が高い】については、一目瞭然。電動リールで誤ってテンヤを巻き込んでも折れにくかったりします。今までの竿では確実に折れていた破損もメタルトップでは金属疲労を起こす程度のトラブルで済む事も多い。ただ、あまりに強度が高い為に、付属するガイドが悲鳴を上げて破損したりするぐらいです。今までのカーボンの穂先などでは考えられない出来事です。
ただ、人間とは不思議な物で強度が上がると雑に扱ったりして、破損したりします。恥ずかしながら私も他人のテンヤをマツッタまま巻き込んだ経験が何度か有ります。これをするとメタルトップと言えど、金属疲労を起こし癖が付きます。
今ではメタルトップは様々な竿に採用され、完全にダイワのロッドの主力商品ですね。
また、今後も技術革新をして様々な材質のロッドが販売されると思いますが、今から考えるとワクワクが止まりません。
そして、もっともっと簡単に釣れるロッドを開発して欲しい!!と願いますww。
どうしても、皆さん極鋭タチウオSPやEXに目が行きがちですが、リーディングシリーズもMT搭載、AGSガイド等搭載で、操作性も高くそして汎用性も高く実は相当おススメです。
最近、釣場でお声を掛けて頂く中で「どのロッドを買ったらよいか分からなくて・・・」とお聞きする事が多いのですが、私的には人それぞれ好みが有るので「コレ」と言う確定がなかなか出来ません。釣り方をお聞きしながらや現在使用のタックルと比較しながらになりますが、一番良いのは実際使用してみる事です。
知り合いが使っていたりする場合は、数分でもお借りしてみると自ずと答えは見えてくると思います。また、私はいつも上の3本は常備していますので、お声を掛けて頂ければ試用してご購入の参考になればと思います。私は以前毎週のようにロッドをローラー作戦のように購入しており、クレジットカードの支払いが凄い時期が有りました。あんな無駄な事は出来ればしない方が良いと思いますww.
是非、自分自身の釣りに合ったタックルを見つけて快釣出来るよう願っています。
そして、私もそろそろTKBのセミファイナルモードへ。
普段はPEラインは1.5号を使用していますが、TKBのセミファイナルからは2号指定が入っていますので、練習も兼ねて交換です。やはりレギュレーションは確実に守る為に有ります。そしてたった0.5号の違いですが、感覚の差は歴然と出ますので私も少し体を慣らす事が必要。
私、実は本当にPEラインはまき直しが頻繁です。古くなったりすれば逆巻きしたりと・・・。それだけラインについては重要視しています。
皆さん、ラインはどれでも良い!安いのを適当に・・・とご使用の方も多いかと思いますが、peラインでも製品によって感度など随分違いますので、是非色々な物をご使用するのをおススメします。
テンヤタチウオと言う釣りの性格上(高切れが多い)、超高価なラインも確かに良いですが、それなりの値段で感度の良いラインを交換頻度を高める方をおススメ致します。
またラインについては今後、色々ご紹介したいと思います。
ではでは、GOOD FISHING!