爆発的なタチウオフィーバーの東京湾、小型が多いながらドラゴンも登場しだした大阪湾。さらに瀬戸内や豊後水道のほうもぼちぼちテンヤタチウオ、始動したようですね。
先週は泉佐野の上丸でサンTV・ビッグフィッシング(9月17日放送予定)のロケ釣行をしたんですが、その時の個人的な感想としては…
①カラーはグロー系統が圧倒的に強い(白っぽいケイムラのやつなんかも結構よくアタってましたね)
②速いスピードでの誘いに比較的好反応
③掛かってからの針外れが非常に多い
大まかにそんな印象。釣れるには釣れるんですが、予想より少しテクニカルな感じはあったかな。
活性が低く、アタリが出にくい場面になると、底主体のスローな誘いになりがちですが、そういう時でも案外、速い誘いのほうがポンポンとアタリが出るようなことも多かった気がします。
それとタナですが、1日通しては底のほうがよくアタる時間帯が多かったんですが、時間帯によっては底からかなり上の中層ばかりでアタるようなこともあったので、アタリが出ない…なんて時は、そんなことも少し頭に入れておくといいかも知れません。
それから、小型が多いからか、掛けてからのバラシもほんとにほんっとに…非常に多いんで、フッキングは慎重に、しっかり追わせて、しっかりと本アタリを出してから、というのが無難な選択だと思います。
それはそうと、このたびオーナーばりの公式YouTubeチャンネルに、かなりためになりそうなハウツー動画が公開されました。動画はなんと、7本仕立て(!)
テンヤ大好きコンビ、オーナーばりの大東さんと今永さんが先生となって、実釣を通してテンヤタチウオの基本をみっちりと懇切丁寧に解説してくれています。
というわけで今回は、そんな動画「まるわかりHOWTO船太刀魚テンヤ」を各パートごとに順を追って見ていきながら、基本を学んでいきましょうか。
仕掛けの仕組みと道具の準備
さて、まず始めに1本目。テンヤの針にタチウオがどのようにして掛かるか?という仕掛けの基本的な仕組みと、竿やリール、ラインなど、事前に準備しておくべきものの紹介編。
竿の調子の違いやテンヤのセット方法など丁寧な解説で初心者の方にも分かりやすいと思いました。個人的には最後に登場するオリジナルの保護パイプ付きスナップがお気に入りです。
乗船からエサ巻きまで
ここでは乗船からポイントに着くまでの準備編。エサのイワシをテンヤにセットするためのワイヤーの巻き方について。エサのセットは基本、とても簡単ですが、ここでは状況に応じた巻き方のいくつかのパターン、そしてマニアに人気のサンマエサのセット方法についてもいろいろと解説していただいてます。
基本の釣り方講座(誘い~アタリ~フッキング)
さて、いよいよここでは基本の釣り方。アタリを出すために必要な誘いの基本3パターンから、アタリが出てからタチウオをフッキングに持ち込むまでの動作の基本を紹介しています。
基本的にはここまでが基本中の基本、というか、結構突っ込んだ内容のところまで紹介されてましたが、次はアタリが出てからのスタイル別のアプローチ法など、さらに進んだ「実釣編」。
即掛け講座
実釣編として、ここでは一歩進んだアグレッシブな「即掛け」スタイルがテーマ。講師はこのタチウオマニアでもライターとして執筆中の、攻撃的な釣りを信条とする『今永ジャーク』でおなじみ、今永先生(今永先生のブログは→こちら)。
テンヤのタチウオ釣りはアタリが出たら上へ追わして追わして本アタリが出たら掛ける…というのが昔から定石でしたが、数年前からこういった『即掛け』スタイルというのが脚光を浴びて、自分も夢中になったもんです。
この釣りのキモはアワセの動作が、掛からなかった場合でも次の誘いの動作につながっていくというところで、必要以上に大きなアワセを入れるとタチウオがびっくりして離れてしまうことがよくあるのでご注意ください。。
どちらかと言うと上級者向きのスタイルなので、ある程度この釣りの基礎である、「追わせて釣る」釣りをしっかり理解してからチャレンジすることを個人的にはオススメしたいです。
そういう意味で言うと、次の「微速巻き」や「追わせて掛ける釣り」を初心者にはまずしっかりとマスターしていただきたいですね。
微速巻き講座
「即掛け」のアグレッシブな釣りに対して、今度は軟らかい竿を使ってじっくり誘う、電動リールでただひたすらゆっくり巻き続ける「微速巻き」スタイル。おじいちゃんたちがよくやってるやつです。
初心者にもなじみやすく理にかなった釣り方で、タチウオの活性が低く、食いが悪い時や、大型狙いにも定評のある「静の釣り」。講師は、状況に応じた柔軟なスタイルを得意とする大東先生ですが…
追わせて掛ける講座
テンヤのタチウオ釣りでは、中にはいきなりフッキングするようなこともあるのですが、大体はコンとかフッと小さなアタリが出て、そこからのタチウオとの駆け引きこそがこの釣りの醍醐味。ここでは最初のアタリが出てから本アタリにつなげるためのさまざまなアプローチについて。
釣れない時間の傾向と対策
くだらない会話を挟みつつ、タチウオ釣りを楽しむ大東先生と今永先生 (笑) 。アタリが遠のく時間帯に入りました。1日のうち、釣れない時間帯にはどんな風に少ないアタリを探していくか?どんな工夫をしていったらよいのか!?
結局、アタリがない時は「ご飯を食べる」または「踊る」ということで良かったんでしょうか?先生。
さてさて、最後まで見るとかなりのボリュームでした(疲)。もはや基礎の域を超えているのでは?というぐらいに、本当に様々なノウハウの詰まった動画でございました。それだけテンヤのタチウオ釣りは奥が深~いということなんですよね。
というわけで、クイズです。
今回の動画で、大東先生、今永先生、2人の使用したテンヤは?
① 船掛獲太刀魚テンヤ
② 掛獲船太刀魚テンヤ
③ 船獲掛太刀魚テンヤ
答えは → こちら