『大阪湾最強』を決する、大阪湾タチウオキングバトル2020のファイナル。今年で8回目の開催となりました。
朝は泉佐野の上丸乗船場。
コロナ禍での開催ということで、朝の検温、マスク(またはマウスシールド)着用はもちろん、例年に比べ比較的簡素な開会式を終え、上丸に乗り込みます。
今回の決勝メンバーは、セミファイナルを勝ち抜いた精鋭18名+昨年のキング・東元さんの計19名。
ちなみに前半と後半では釣座の席替えを行うルールとなっています。
さて、朝のポイントは洲本沖。
7時過ぎ、仕掛けチェック後にスタートフィッシング。
魚探には中層、水深70~80mあたりに濃い反応。
前日は朝イチの時合が短かったようで、開会式後の出船ということで心配していたのですが、なんのその。投入早々、いきなりあっちもこっちもギュンギュンと竿が曲がる、曲がる。
反応どおり、60mあたりから80mあたりまででアタリが頻発で、入れアタリに近い状態。ただ人によってタナの上のほう、下のほうと狙う場所は若干違いがある様子。
いつも和気藹々、楽しいファイナルではあるのですが、これだけ朝イチからバンバン、ハイペースで釣れ続くもんだから、 とにかく少しでも早く1尾を…という感じで、みんな無言で黙々と釣っていく。
船上は喋り声がほとんど聞こえず、ただただ電動リールの音だけが鳴り響くという異様な光景…。
正直、予想では1時間ぐらいで時合が終わって渋い時間帯に入るのかと思っていたのですが、中盤に差し掛かるとタナが少し下がって食いも多少落ち着いては来たものの、誰かの竿が常に曲がっているような状態が続きました。
で、中盤の席替え後、濁りで食いが一気に落ち…
最終ポイントは南に移動して、反応は底付近。
前半の食いのよい時間帯にいかに効率的に素早く数を釣るか?
そして後半、食いの渋い時間帯に失速せず、活性の落ちたタチウオをいかに拾うか?
この2つが当日の勝敗を決めるポイントとなりました。
さて、13時に納竿タイムを迎え、いよいよ結果発表です。
結果は…
優勝 中山武嘉
準優勝 金森聡
3位 今永航汰
※敬称略
おめでとうございます!!
※マスクで顔が分かりませんが、ご了承ください…
さて、というわけで上位入賞の3名のタックルですが…
【3位・今永さんのタックル】
ロッド:サーベルマスター Xチューン テンヤ 91H160 (シマノ)
リール:フォースマスター400DH(シマノ)
ちなみにリールのハンドルは、リブレのLP41にカスタム
【準優勝・金森さんのタックル】
ロッド:極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 178(ダイワ)
リール:シーボーグ200JL(ダイワ)
リールのハンドルはリブレのクランク110にカスタム
【優勝・中山さんのタックル】
ロッド:サーベルマスター Xチューン テンヤ 91H173 (シマノ)
リール:フォースマスター400(シマノ)
こちらもまたまたリブレのハンドル、クランク110にカスタム。ちなみにハンドルはパーツごとに組み合わせたオーダーで注文できるそうですよ。
さて、8代目キングとなった中山さんの釣り方についてですが、基本の誘いはいつも、ワンピッチ( ジャーク1回+リール1回転)の誘いの後、止めを入れるパターンだそう。
当日(後半)の誘い↓
で、前半の高活性な時間帯は誘い自体は基本スタイルのまま、ステイの時間を1~2秒とかなり短くしてハイテンポな釣りを意識。逆に後半は食いが落ちたので、ステイの間を少し長めに取るようにしたとのこと。
また、アワセのタイミングは、アタリが来たらすべて掛けにいく即掛けスタイルで、高活性な個体をどんどん積極的に狙ったそう。
前半のタナは「上層の60m台でもアタるものの、小型が多いのか掛かり辛く、75mあたりから誘い始めると効率よくヒットにつながりました」
後半は「ずっと底から5m以内でアタってきました」
テンヤは終始ダイワのタングステンを使用。朝イチはグローを、8時頃以降は「今年の当たりカラー」というイエローゼブラを使用。
エサはサンマオンリー。
サンマの身を、テンヤの大きさに合わせて上の写真のように切り分けたものを用意して、軸の部分は2枚重ねにしてボリュームを出し、全体には針より少しはみ出して後ろのほうがヒラヒラするぐらいの長さ。
「とにかくアグレッシブな攻めのスタイルが功を奏した」という8代目キングでした。
さて、そんなわけで今年もハラハラドキドキの展開となったタチウオキングバトルのファイナル。「これで無事正月が迎えられる…」と、タチウオマニアたちの声が聞こえてきそうです。
参加者の皆様、本当にお疲れ様でした。これからはゆっくり、ドラゴン狙いでもやりますか。