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東京湾テンヤタチウオで『ドラゴン多発』の真相と『2大爆釣法』が釣れる理由とは?

タチウオマニアをご覧の皆様、どうも自称「膝の神」です(笑)。 久々の投稿になりますが、濃ゆーい内容のブログを今回は執筆させていただきますね。

関東に住むようになり、1年半が経ちました。コロナ禍ということもあり、関東エリアの地理的な部分は未だに全く把握していませんが、東京湾のタチウオのポイント名は相当にわかるようになってきました。

さて先日、ダイワのYouTubeチャンネル「船最前線」の撮影に行きました。同行させていただいたのは、東京湾テンヤタチウオ大ブレイクの立役者の2人。高槻慧さんと渡辺太吾さん。

高槻慧:ノンストップバイブレーション釣法の生みの親。東京湾のテンヤ&天秤のタチウオを筆頭に、主にテクニカル系の様々な釣りに精通する。ダイワフィールドテスター
渡辺太吾:Dトゥイッチ釣法の生みの親。タチウオ、カワハギ、マルイカなど関東近郊のテクニカルな釣りに秀で、エサ使いのこだわりも強い、超マニアック系アングラー。ダイワフィールドテスター

このお2人、実は私が東京に来たばかりで寂しい想いをしていた時に優しく東京湾タチウオマニア道に導いてくださった方たちなのです。本当に2人には感謝してもしきれません。

テンヤタチウオの大ブームに沸いた昨シーズン、東京湾でのテンヤタチウオの2大爆釣法……それが高槻さんの「ノンストップバイブレーション釣法」、そして、渡辺さんの「Dトゥイッチ釣法」

この釣法の詳しい内容とスタイルが生まれた経緯など、船最前線『テンヤタチウオEXPERT STYLES』(↓)をご覧頂ければ幸いです。海中でのテンヤの動きのイメージを精度高く再現し、アグレッシブに誘って掛ける、またエサにこだわる「555の法則」等、マニアック内容満載ですよ。

※撮影協力:こうゆう丸(横須賀・新安浦港)

さて、今回私がここで触れたいのが、東京湾タチウオ釣りをとりまく独特な特徴です。全国各地や海外等でも船タチウオテンヤを実践してきた私が言うんですから、なかなか信じれる内容だと思いますよ(笑)

■とにかくでかいドラゴンサイズが狙える全国屈指の名ポイントが点在しています(→私の仮説について、あとで触れます)

■船の流し方・立て方が独特です(関東の船宿さまからすればこれが普通だと思いますが)
→反応の上を常に狙う感じです。船を流し続けるのではなく絶妙なコントロール操作で常に反応の上をキープするイメージ

■タチウオがなんと1年中狙えること!本当にどこかのポイントで1年中狙えます!!(→私の仮説について、あとで触れます)

■狙うレンジ(タナ)が絞られているケースが多い

■大羽サイズのイワシがトレンド
(→私の仮説について、あとで触れます)

■海の濁り加減はキツめなのですが、何故か、ナチュラル系のテンヤカラーに反応がよい傾向がある

■もの凄く熱い熱いタチウオマニアが沢山いる!!

上記のような特徴があります。

さて、ここからは、まず東京湾での膨大な魚のストック量について、私なりの考察です。

湾外の「ドン深」エリア

東京湾の外側には、すぐに「ドン深」の深海エリアに繋がる大きなポイントがあることが、タチウオにとって非常に重要であると考えます。大阪湾でも東京湾でも、タチウオの釣れるポイントはすり鉢状のへり等が一般的です。

それは、こういった場所にフレッシュな海流が生まれ、プランクトンが多く発生することで小魚が集まるからです。そういうポイントをめがけてタチウオは回遊してきます。

湾を出てすぐに深海エリアがあることが、もの凄い数のタチウオが溜まり、またドラゴンサイズも多くいる理由なのでは、と私は推測しています。

冬場のタチウオの動向

また東京湾では、水温が最も下がる冬場の2~3月期にも、浅いポイントでタチウオが釣れることが多いです。これも私は深海エリアが影響しているのかな?と推測しています。捕食のタイミングで湾奥の浅場に入ってくるタチウオも、捕食しない時は、すぐに水温変化が少なくタチウオにとって居心地のいい深海エリアに戻ることができる。

ちなみに大阪湾では、水温が低下すると深場のポイントにタチウオが移動し「越冬」をします。

大阪湾のタチウオたちは、冬場は暖かい南国の別荘に移住するような感じで、深場へ引っ越しします。

対して、東京湾のタチウオたちは、冬場もポイントまでが何とか通勤圏内なので、毎日ベイトの多い浅場へ通勤して、仕事を終えたら寝床に戻る、というイメージですかね。

好むエサの傾向

タチウオたちの主食となるエサは、東京湾ではイワシが中心です。大阪湾では、イカやエビ等も主食になりうるのですが、これに比べると東京湾ではイカやエビが主食となるケースは少ないように感じます。

そういった傾向から、脂の乗ったプリプリのイワシを東京湾タチウオは好むのかも知れませんね。

実は大阪で育った私は、大きなイワシを使うことに最初は戸惑いと疑いから始まりました。ですが、これまでの釣行での経験から、最近ではできるだけ鮮度のよい、よく肥えたイワシを使用しています。渡辺流でいう1尾=約90gの、ぷりぷりイワシです(←上の動画でも渡辺さんが詳しく解説してくれてます)

テンヤのヒットカラー

今のところ不可解なのが、テンヤのヒットカラーと水色の関係性です。

釣り全般において「濁りがある」=「夜光塗料(グロー)でアピール力アップ」が定石のようなところがありますが、東京湾では濁りの強い日にも『ナチュラル系カラー』が強い傾向にあるケースを何度も体感しました。もちろん、夜光が効くパターンも当然ありますが。

夜光塗料を使わず控え目なアピールのナチュラル系カラー(写真は定番のマイワシカラー)

このあたりは引き続き、実釣を重ねて検証していこうと思っています。関西ではグロー、しかもめちゃめちゃ光るテンヤが昔から圧倒的な定番人気。関西のタチウオは、大阪のおばちゃんたちと同じく、派手派手カラーが好きなのでしょうかね…笑

まだまだ仮説や妄想している内容は沢山ございますが、今日のところはこの辺にして、次回に続きます!!

2つの爆釣法がなぜ釣れる?

さて、本題に戻りまして、高槻さん&渡辺さん、2人の釣法が東京湾に合う理由としては、船の流し方が大きく影響していると私は考えています。

「反応の上を釣る」&「密接した船団がポイントをひしめき合うので、プレッシャーが非常にかかる状態」、また「狙うレンジ(タナ)が非常に狭い」ので、細かい誘いが必要となってきます。

そのような状況化に対応した釣り方が、ノンストップバイブレーション釣法であり、Dトゥイッチ釣法です。「捕食」だけでなく「威嚇的な要素」も含ませた釣法が、とにかくプレッシャーが大きくかかる状況化では、非常に優位に働くことが多いのだと思います。

ぜひ、この釣法をマスターし、威力を体感していただきたいものですね。私のオススメは、この2つの釣法でアタリを出してからの「深追い掛け釣法」が、バラシの少ない理にかなった釣りだと考えています!!

最後に、このたび、自身初めてとなるロッド開発に携わらせていただきました。しかも!あの『極鋭』シリーズの中の1本を担わせて頂くことに!本当にありがたいです。

このロッドの開発コンセプトは…

■ビンビンな感度と軽さ

■タチウオに違和感を感じさせない=「追い」が続く

■ドラゴンサイズを掛けた際の、ベリー部分の曲線

この3点を妥協なく突き詰めました。

従来のロッドはどのメーカーの物も、テンヤタチウオロッドの8:2調子と7:3調子の差が大きく、私が今回目指したロッドの調子は、魚のアタリはしっかり感じながらも「深追い」を可能にし、魚が掛かってからは、しっかりロッドの曲がりで負担を和らげバラシを軽減させる、という点です。

長さは185cm。波の高い荒れた状況化やミヨシでの釣りをする際でも操作性に優れ、テンヤを止めたい時にもピタッと止まる調子と長さに仕上げました。8月に発売予定です。(ロッド名は極鋭タチウオテンヤSP82S-185AGS

写真のこの曲がりと巧みな膝の動きでタチウオを攻略してくださいませ!

https://tachiuo.net/wp-content/uploads/14485586325572.mp4
先日、東京湾で念願の神龍140cmをついに捕獲しましたっ!