私事ですが、おそらくこのブログが今年最後のお仕事になりそうです。
さて、
『目指せ、大阪湾最強』の号令の下に集まった猛者たち。その中から今年も最強王者を決する『大阪湾タチウオキングバトル』のファイナルが、12月10日に開催されました。
今年のファイナルは、事務局の意向で『肛門前長26cm以上の数で競う』というルールに変更となりました。
実は今年に関しては実行委員の自分にもこのあたりのルール変更、直前まで知らされておらず、かなり戸惑う部分もありつつだったのですが、それはさておき、そんなルール変更の影響もあってか、例年とはガラッとファイナル出場選手が入れ替わった印象。
今年11年目を迎えた大会ですが、まるで立ち上げ当時の1年目を思い出すような…ピリッと緊張感に満ちた雰囲気には、不思議な新鮮さとワクワク感を感じました。
いずれにしても、各予選をトップで切り抜けたセミファイナリスト96名の中から選ばれた18名+前年の王者、 樋口輝選手 の合計19名。このファイナルまで残ったこと自体、凄いことであることに間違いありません。
さて、今回も舞台は大阪・泉佐野の上丸。
水深70m前後。底から50mあたりまで反応はあります。朝イチのラッシュがあるか…と期待するも、開始からしばしの沈黙を挟んで、所々でアタリが出始め、電動リールの巻き上げ音が、船上へ響きだします。
最初のこの沈黙からのウィーーーン。アタリが出てない選手は辛いでしょうね…。と、いつも見ていてこちらが恐縮してしまいます。
見ていると、例年より比較的ゆっくりと誘っている選手が多く、開始直後に比べて徐々にアタリは増えてくるも、本活性とはいえず、上がってくるタチウオは、やはり幅2、3本までの小型が大半。
綺麗に並べられたサンマ。うまそう。
そんな感じで、序盤はポツポツとアタリを拾いに行く感じでしたが、前半終了間際から後半にかけては、アタリが増え始めました。
終了時間に近づくに従い、アタリは増え、早い誘いにも反応がガンガン出るしテンヤを追っても来ますが、上がってくるタチウオはやはり大半が規定外の小型サイズなので、見ていて歯がゆいくらい。釣り上げた数ではもう30を超える選手もいるようだが…結果はいかに!?
さて、港に戻り、検量タイム。
ギャラリーが年々増えてます。
というわけで、本年度の結果は…
優 勝 小牟田俊寿(規定内匹数 4尾 / 肛門前長 再長寸30.3cm)
準優勝 久保元嗣(規定内匹数 4尾 / 肛門前長 再長寸29.8cm)
3 位 一之瀬遥斗( 規定内匹数 4尾 / 肛門前長 再長寸29.3cm)
※敬称略
接戦を勝ち抜かれ、見事表彰台に立たれた上位3名の方々、おめでとうございます! そして、11代目KINGとなった小牟田さん、本当におめでとうございます!!
感動をありがとう。
上位3名のタックル、釣り方に関するインタビュー内容は、次ページにて。
3位入賞の一ノ瀬遥斗さん。
使用タックルは、
メインロッド:タチウオテンヤMS ML-180(がまかつ)
サブロッド:タチウオテンヤMS MH-175(がまかつ)
リール:シーボーグ200JーDH(ダイワ)※リブレハンドル(クランク110フィッシュアローモデル)改
前半はMHからスタートしたんですけど、アタリが小さく、周りを見ても全然上がってないので、2、3投した時点でMLにチェンジして軟らかい竿の釣りを今日はしました。
前半もバイブレーションとかで拾ってはいたんですけど、腑に落ちずでした。
後半戦はアタリが増えてきましたけど、前半同様にMLを使ってバイブレーション釣法、エレキテルノンストップバイブレーション釣法を組み合わせてどんどんいい型を上げられました。
サイズの大きいものを獲るためにしたことは、エサをイワシにしたこと(サンマとイワシを用意していた)、あとイワシも関東で『中羽』といわれるサイズの、関西の通常の物よりは大きめのサイズの物を使用しました。
テンヤもオリジナルチューンしたカラーの物を試したりしました。テンヤはハヤブサのタングステンとダイワのタングステンを一部オリジナルチューンした物を使用しました。
規定サイズは後半にすべて釣りました。タナはバラバラでしたが一番激熱だったのは70~80mでした。
準優勝の久保元嗣さん。
タックルは、
メインロッド:サーベルマスターLIMITED テンヤ82MH180(シマノ)
サブロッド:極鋭タチウオテンヤSP EX 82-174(ダイワ)
リール:フォースマスター400DH(シマノ)※リブレハンドル(クランク110)改
潮が速いのが昨日のプラでもわかっていたので、誘いはあまり早く巻きすぎないゆっくりめのストップ&ゴーをベースに、時々ジャークを入れる誘いでした。
アタリが出ても、即掛けは絶対にしない。追わせて、竿が入ったタイミングでアワセる感じが前半。ただ前半はあまり魚を獲れず、ひたすら耐えるような状況でした。
テンヤは、朝イチはTGのグローからはじめ、釣れてくるサイズとアタリの出方が無発光とどちらが早いかを試した結果、その後の前半は無発光で続けました。
エサはサンマオンリーでしたけど、硬めに締めたものと柔らかめに締めたものを使い分けました。
あとは大きい個体を釣るために若干大きめのシルエットになるように巻きました。セミファイナルの時も同様でした。
後半は、潮がずっとミヨシから左に流れていってたので、ぶん投げてフォールの釣りを主体に。
底までカーブフォールさせて、アタってきた魚は極力掛けないように、アタリが出たら2~3m巻いて、次にアタってきた魚を掛けにいく感じ。
後半もアタっても掛けない釣りをひたすら続けました。 後半は数も伸びたので、キーパーサイズいけたのも全部後半でした。
タナは底まで落として、上げても70~80mぐらいまで。底から10mまでで釣れるという感じ。
とにかく追わせて追わせて釣ったのが勝因と思います。
ロッドはメインがサーベルマスターLIMITED。最後の30分は極鋭EX174で釣りました。
優勝の11代目タチウオKING、小牟田俊寿さんは、総合釣果39匹。
タックルは、
ロッド(メイン/サブ):極鋭タチウオテンヤSP EX 82-174(ダイワ)
リール(メイン/サブ):フォースマスター400DH(シマノ)
前半はアタリが少なかったので、アタリを出しに行くことを優先してタングステンのテンヤを使用し、エサは軽く締めたイワシ(締めすぎてないもの)を使用。
タナは、探見丸に映りがあったらその下のほうから上げていって、アタリがあれば追わせて極力大きいアタリを掛けていく釣りをしました。前半終了際に1匹規定サイズをタングステンのテンヤで獲れました。
今日はショートシャンクを使わず、シャンクの長いテンヤで小さい個体が掛かりにくいように意識。
後半は群れが濃くなってアタリが増えてきたので、シルエットの大きいノーマルテンヤ+『中羽』サイズの通常より大きめのイワシの組み合わせでシルエットを大きくしました。
釣り方は前半と同じく追わせて追わせて…という釣り。イワシは塩、アミノ酸、エビ粉、ニンニクに漬けたものでサンマを締めるのに流行っているやつをそのままイワシに流用。
タナは探見丸の映りに従順でしたが、前日のプラでよく釣れたこと、負わせるストロークを獲るために極力下のほうから攻めるのを意識。
エサをイワシにしたのはよかったと思します。また、大きめのエサを使うことで追わせてもエサが残ることが重要と考えました。
皮の分厚い中羽ぐらいのイワシを使うと、小さいタチウオのアタリなら、歯形だけで、エサが残る。ただ大羽にするとアタリが出にくくなるし、という感じで中羽イワシを使いました。
ルールや大会の在り方については、今後また再考の余地等ありそうに個人的には考えますが、ともあれ、今年も無事に年を越すことができそうです。
予選から参加いただいた皆様、スタッフ一同の皆様、協賛各社の皆様、船長さんたち、本当にお疲れさまでした!