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【大阪湾タチウオキングバトル2017ファイナル(決勝大会)】760名の頂点に立つ2017『大阪湾最強』

ここ数ヶ月、カタログの仕事と新聞の仕事と動画と…台風の影響やらなんやかんやで、気づけば年末。ブログも結局ほとんど更新できないままでしたが。。

さて、はや5年目の開催をむかえたタチウオキングバトル。12月10日に運命のファイナルの日を迎えました。

緊張の釣座抽選…

さぁやを取り囲む、変態おじさん達。右からバナナマン、リラックマ、さぁや、それから、これ名前なんだったっけ、、 ちなみにこの人たちファイナリストです(笑)。主旨を間違えてる? …いや、ある意味合ってるのか?

開会式を終えて支度をしていると、泉佐野の会場には52人乗りの巨大な船。加太・三邦丸のヴェルデが着岸。ドキドキが止まりません。。出船は7時。ヴェルデは一路、洲本沖を目指します。

ちなみに前日は『激貧』の釣果だったらしく、、、実は夜中、『船中まるぼうず』の夢を見て、ハッ!!…と目が覚めて、どうしよう〜〜船中まるぼうずはさすがにまずいよなぁ〜などと、一人悶々としてました(汗)

通常よりは遅めの出船なので、ポイントに着けば、恐ろしいばかりの船団。なんじゃこりゃ。…いや、でも待てよ。これだけ集まってるってことは…

スタートフィッシング前の、なんとも言えん緊張感。スマホの動画で撮ってたんですが、伊丹さん&さぁやのコール、スマホの不具合で撮れずじまい。不吉や…

さて、そんなこんなでこれまで以上の不安を抱えつつの幕開けだったわけですが、そんな不安を裏切り、タチウオ様のご機嫌は朝から上々。(なんか山口さんの言い回しがうつってきてる…)

とにかくアタリは多い。でも、周りの船ではそれほど上がっているようでもない。選手のみんなに聞くと、「なかなか掛けれない」とか「バラシまくり…」と言う人も多い中、それでも船全体では常にどこかで竿が曲がっている。やはり冬の釣り。「繊細さ」「丁寧さ」が求められる釣り。

これはもともと意図したわけではないのですが、予選期間9〜10月というのは「秋の釣り」。水温が高く、比較的高活性でタチウオの追いもよい時期。そして11月のセミファイナルは、水温が下がりだし、秋から冬へと移行する過渡期。で、このファイナルは「冬の釣り」

予選からセミファイナル、ファイナルと勝ち進むには、さまざまな時期の、さまざまな状況でのタチウオとの駆け引きの上手さが要求されます。1年この大会に出場しただけで、みんなメキメキと上達するのは、こういうのがあるからなんでしょうね。昨年と比べても今年はかなりレベルが上がっている、みんな明らかに上手くなっている…と、呆然としてしまうぐらいでした。特に今年はそれを強く感じました。

そして11時半。中間発表。

 

トップ18尾。

この時点で1ケタの人も結構いました。どんな気持ちで聞くんだろうか…。つらいだろうけれど、これを乗り越えて挽回する人もいれば、心が折れてしまう人もいるでしょうね…その日のコンディションやメンタルも大きいでしょうし。自分なら即、心折れます(笑)

そんな心折れそうな状況を救った救世主がいました。

「バクバクタイム、はじまりました。みなさん、がんばってください!」

指示もしてないのに、船長のマイクを奪い、勝手にパチンコ屋のような安〜いアナウンスを繰り返し、選手たちを激励しております(笑)

不思議なことに、このいい加減なアナウンスの後には何度もプチ時合がきて、数人の竿が一気に曲がり、バタバタと次々にタチウオが上がってくるシーンも…恐るべし、バクバクタイム…

そんなわけで、決勝大会としては本当に見応え、闘い応えのある1日となりました。そんな中、あれ?あの人、えらい今日大人しいよな…と思う人。

タチウオを抜き上げるのに、もはや魚を見ていません。漁師です(笑)

足元を見ると、

ユンケル。それも2本空いてる。。

この方、辻さん。いつもはワイワイ、楽しい人なのですが、一言も発せず鬼の形相でひたすら釣り続けています。恐ろしいまでの集中力…

 

そして、納竿の13時を迎えました。

 

伊丹さん&さぁやから無情の『ストップフィッシーング』のコール。

ふざけてます(笑)

ヴェルデは一路、泉佐野の会場へ。ファイナリストの皆さん、本当に本当におつかれさまでした。みんな本当にかっこよかった。

緊張の検量タイムがはじまりました

リラックマもいます(笑)

検量を担当するのも、クマ…ではなく、きくりん。昨年度見事準優勝を果たしたきくりんでしたが、今年は実行委員として、いろいろなアドバイスをもらったり、相談に乗ってもらったりして助けていただいてました。きっと出たくてウズウズウズウズしてたんでしょうね。。本当に1年間、ありがとう。

 

さて、検量も無事終わり、ここからは1年の総決算。

今年の上位3名は…

優勝 辻康雄(つじやすお)

準優勝 大西勝(おおにしまさる)

3位 助石功嗣(すけいしあつひで)

※敬称略

 

準優勝、3位の大西さん、助石さんは同匹数で長寸差での勝負となりました。2人ともアタリからフッキングに持ち込みにくい冬のい釣りを熟練のワザと呼びたくなるようなテクニックでコンスタントに釣り続けた、まさにツワモノです。助石さんは以前からファイナルに勝ち上がり、個性的なスタイルで黙々と釣られる方、大西さんはなんと岡山からの参加。ブログでキングバトルの存在を知り、初参加でなんと準優勝とは見事としか言いようがありません。

そしてそして、この人。

初年度にあの初代キング藤木研一さんと争い、準優勝。以降、実はファイナルに毎年かかさず勝ち残り続けてきた、ただ1人の男。

朝すれ違った時に、いつもと違う雰囲気を感じましたが、タチウオの神が降臨していたのでしょう(笑)。以前から取材やタチウオ討論会などでもお世話になったりしていて、本当に人間的にバランスの取れた、『強い』人という印象でした。山口さん同様、影でいつもこのキングバトルを支えてきてくれていた人なので、胸にこみ上げるものがありました。本当におめでとう、5代目タチウオキング辻さん!

 

というわけで、1位から10位までの上位入賞者は下記のとおり。※敬称略

優勝 辻康雄(27尾)
準優勝 大西勝(24尾/長寸91.2)
3位 助石功嗣(24尾/長寸88.0)
4位 丹生則雄(23尾)
5位 堀内秀二(22尾)
6位 櫻井亮太(21尾)
7位 峯上幸司(20尾)
8位 西野英之(19尾)
9位 元吉智広(19尾)
10位 吉川元浩(18尾)

本年度の大阪湾トップ10です。おめでとうございます!

さてさて、フィナーレを迎える前に、上機嫌の姫のじゃんけん大会。

私からのサプライズ〜と

か、勝手に予備のファイナリストTシャツを…

…て、なんできくりんが?!笑

あんた、実行委員やろ!笑

まぁ、参加したいところを今年は我慢していただいたので、よしとしよう。

 

9月から4ヶ月にも及ぶ大会期間で、みんなヘトヘトになったでしょうね。今年は昨年度を100名以上上回る760名ほどの参加がありました。参加いただいた皆さん、本当に本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました。来年もお会いできる日を楽しみにしています。

今回は泉佐野の上丸さん、加太の三邦丸さんには無理な注文で泉佐野を会場に大会としては初めての試みができ、参加者の皆さんにその部分では少しでも貢献できたのではと思います。上丸の村上船長と佳世さん、三邦丸の三尾社長ほかたくさんのスタッフに支えていただきました。予選参加の船のスタッフの方々にも、今年は台風の影響などで何度も何度も延期がありましたが、その度に迅速に、協力的に対応していただき、本当に助けられました。感謝に尽きます。

そして、メーカー、ショップ、メディアの協賛および協力社様、実行委員会メンバー、事務局スタッフ、ボランティアスタッフ、その他、ご協力いただいた皆様、今年も無事に、最高の1年の締めくくりができました。本当にありがとうございました。

 

主催;大阪湾タチウオKINGバトル実行委員会

(釣場速報/つり人社/夕刊フジ/シマノ/ハヤブサ/ヤマリアコーポレーション/魚矢)

協賛;シマノ/ダイワ/がまかつ/ハヤブサ/ヤマリアコーポレーション/魚矢/ウエルエフ/フィッシュアロー/ヨーヅリ/ジャッカル/オーナーばり/ルミカ/天龍/エイテック/ささめ針/プロックス/川せみ針/第一精工/モーリス/クレハ合繊/カツイチ/ハピソン/メジャークラフト/明邦化学工業/ピュアフィッシングジャパン/アシスト工房/波止釣り本舗/メガネの愛眼/ロッドガードジャパン/練餌海道/上州屋/イチバンエイトグループ/フィッシングマックス/フィッシングショップウエシマ/サンテレビ『ビッグフィッシング』/サンテレビ『トラトラフィッシング』/サンテレビ『四季の釣り』/デジタル魚拓サービス リフィッシュ

予選参加船;名田屋乗合船/釣り船魚英/河合釣船/大ちゃん丸/仙正丸/DAIYUMARU/釣人家/うみづり家/釣人家忠岡店/上丸/BLUEマックス/湊丸/八千代丸/春日丸/三邦丸

準決勝大会、決勝大会特別協力;KAPA(関西アングラーズパートナーズ協会)

なお、当日の5代目キング辻さんのテクニックなどを含めた詳細、ファイナリストのタックルデータなどを釣場速報12月29日発売のお正月合併号に掲載予定ですので、そちらのほうもチェックお願いいたします〜