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狙うは2m級巨大タチウオ!? 夢のメガタチinオキナワ

「メガタチ」とは?

和名「オキナワオオタチ」は、屋久島から琉球列島の、主に200㍍前後の深海に生息するとされるタチウオで、大きい個体では2㍍級まで成長。「メガタチ」とは、この巨大タチウオのことを指す、釣り人の間での憧れの呼び名。本部町・浜崎漁港のキャプテンズオキナワの仲村船長に聞くところでは、このメガタチ、「夏場などは水深300~400㍍の深海で地元の漁師が獲っている」とのことだが、名護湾での遊漁船で狙う釣期は例年10月から2月いっぱいで、狙う水深は100~260㍍。見た目は関西近海のタチウオと大きくはかわらないが、体の大きさの割に顔は少しスリムで目が大きく、なかなかの沖縄顔(!?)。味は、時期等にもよるが、一般的なタチウオに比べて大味で脂が少ないと言う感想が多い。


最近どういうワケか、自分の周りでやたらと盛り上がっているタチウオの話題が、沖縄の『メガタチ』。この『メガタチ』、狙いは150㌢オーバーのモンスター級で、大きい物では2㍍級も出ると…。しかも、釣り方は驚くことなかれ、大阪湾と同じ「テンヤ」の釣り。タチウオフリークに取ってみれば、一度は上げたい最上級の「夢のターゲット」…なんて思い始めたら、いてもたってもいられないワケで…年明け早々の1月8日、本紙連載中の下ネタ釣り未熟女(?)トモチン、「どや顔」タチウオハンター・きくりんら5人とともに1泊2日、怒涛の弾丸釣行取材へ出かけました。

~今回のスケジュール~

1月8日(金)
関西空港10:50発~那覇空港13:10着
浜崎漁港17:00着

17:30出船~23:00帰港
1月9日(土)
那覇空港19:35発~関西空港21:30着

沖縄渡航&釣行費用は意外と安い!!?

大阪から那覇への渡航費用は、日程、予約する時間帯により変動するけれど、ピーチやジェットスターなど格安航空便なら、冬場は特に、意外なほど安価なのには驚きました。今回はピーチの往復便に預け手荷物1個無料+フライト変更無料のオプション付きでなんと約2万円!! 乗船料は1人1万円で、現地にはとても安価な宿もあるから、「沖縄釣行」って意外と身近に行けてしまうのです。

いざ沖縄へ!!

8日の朝は、関西空港10:50発のフライト。空港第2ターミナルに、早めの9時に集合したメンバー、ロッドは1つのケースにまとめ、各自手荷物に入りきらない物や重い物を分担し合ったりして、フライト前の荷物整理。準備が終われば、預け荷物を預け→搭乗手続き→手荷物検査で、いよいよ、いざ、OKINAWA!!


リチウムイオンバッテリーは、国土交通省の基準では160Wh以下を2個まで持ち込み可能ですが、ライターと同様、「預け手荷物」にはできず、「機内持ち込み」限定。さらに航空会社により規制が違うから、事前に調べておくほうが無難。ちなみに、電動リール用バッテリーだけでなく、カメラのバッテリーも同様の扱い。なお、今回は電動リール用1個、カメラ用1個を機内持ち込みに。

 

レンタカーで本部(もとぶ)・浜崎漁港へ

関空から那覇までは約2時間のフライトで、13時過ぎに那覇空港に到着。一同、空港から出ているレンタカー会社のバスで営業所へと向かい、事前予約しておいたレンタカーに乗り込む。道中で昼食を済ませつつ、出船地の本部・浜崎漁港へ! ちなみに那覇から浜崎漁港までは、90㌔弱、車で1時間半といったところ。



いよいよ出船!! タックル&エサの準備

本部・浜崎漁港に17時に到着、17時半の出船。ポイントまでは、ほんの20分ほどと近い。テンヤ80号、道糸は今回、PE2号に統一。クロシビカマスなどの回遊で高切れも多いから、道糸は最低でも500㍍は欲しい。なのでリールもそのサイズ(→)。ロッドはタチウオロッドで十分いけるが、テンヤの負荷、魚のサイズを考慮すると、それより少し硬めの中深海用、ヤリイカ用などがベスト。

★トモチン’sタックル★
(メイン/写真中央)
ロッド:AブリッツネライH180
リール:レオブリッツ300J
(サブ/写真左)※PE2号600㍍
ロッド:AブリッツタチウオMH230
リール:シーボーグ300J-L
(※全てダイワ)

★きくりん’sタックル★
(写真右)
ロッド:バイオインパクトXタチウオ82-190
リール:フォースマスター800
※PE2号500㍍(※ともにシマノ)

 

いざ!メガタチに挑戦

☆船長に聞くメガタチ攻略の実績パターン☆
基本的に大阪湾のテンヤタチウオと同じ狙い方でOKと言ってよさそうなメガタチ。船長いわく「秋の高活性な時は中層で食うことも多く、上へ上へ追ってきますよ。一方、冬場は大型が多いけど活性は低く、上への誘いに反応が悪くて、ベタ底の釣りが主体。冬場の誘いは、電動の微速巻きをしつつ、大きく竿をシャクってからのフォールでアタリが出ることが多いです」とのこと。

さて、日が暮れた18時、いよいよメガタチ実釣!!開始は水深210㍍ライン。最近はベタ底でのアタリが多いとのことで、底から10㍍までを重点的に探る一同。

開始15分。少し遅めのストップ&ゴーで底から5㍍。きくりんのロッドに小さく「トン」。半信半疑に即アワセすると、ドーン!!! 「来たぞぉーーー」

見事抜き上げた1尾目、コレは計測すると…131㌢。船長が駆け寄って確認。「小っさ」(笑)。大阪湾なら立派なドラゴンなのだが…、ここではビミョーなサイズなワケで…

それから30分。年末にココで145㌢を上げ、今回150㌢超えのリアルメガタチの夢を果たしに来た、左舷ヘ先のトモチン、船長の指示通りの誘いで丁寧に、大きく竿をシャクってからの、ごくゆっくりなテンションフォール。

しばし見ていると、ラインがフワッ。えらく大きな…糸フケ!!? 「んん??」。リールを素早く巻く。また大きく糸フケ!? もう一度急いで巻いて竿を大きく上げたその時…

ドッスーーーーーーーーーーーーン!!!

最初の締め込みは強烈だったが、どういうワケか、あまり引かないので、「小さいんかな?」などとと言っていると、水面に上がってきた魚体、「で、で、で、でかい…」。船長が駆け寄り、抜き上げたのは、ひと目で全く違う生物とも言うべきモンスター、メガタチ!!!

 


実寸は166.9㌢

幅は指10本超!!!

しかしまぁ…間近で見るとすさまじい迫力です。まさにモンスター。ヤバい! 感動モノです。

トモチンの念願であった『身長超え』も見事に果たせました。

150㌢超の『リアルメガタチ』を捕獲したのは今回、年末のリベンジを果たしたトモチンのみでしたけど、立派なサイズが上がり、取材は大成功!! リベンジを誓う他メンバーでした(泣)。

船長いわく「大きいの上がってますが、今期は数が少なめ。今年は船で35尾くらいが最高ですが、例年なら船中50~60尾なんてこともあります。全員、仕かけが落ちて行かなくて…なんてこともね」。シーズン的には11~12月頃が最も活性が高く、1~2月は活性低めだが、大型が有望だそうです

 


 

さて、弾丸釣行の2日目は、もちろん沖縄マンキツDAY

まずは地元の中学生に聞いた美味しい店、沖縄そばの老舗「きしもと食堂」へ

あっさりダシの効いた絶妙な沖縄そばと、沖縄名物の炊き込みごはん『ジューシー』もヤバうまです。

腹ごしらえしたら、本部の「いこいの駅いずみ」にて「ハブ&マングースショー」(入場料500円)

最後は那覇の屋台村にて沖縄料理をアテにオリオンビールでカンパイ!! アグー豚に海ブドウ、ゴーヤにグルクンetc… 沖縄最高!

というわけで、大満足のメガタチ釣行2DAYS!! 参考になりましたでしょうか?? 夢のモンスター『メガタチ』、ぜひ一度挑戦してみてください!(自分は結局まだ釣れていないのですが…)

※今回お世話になった沖縄・本部 浜崎漁港のキャプテンズオキナワのHPはこちら