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今シーズンを振り返って想う事・・・・ 【大阪湾テンヤタチウオ 総集編】

約50回のメモリアルな釣行と共に今シーズンの最終戦を迎え、何故か・・・ホッとした山口です。

さて、2017年6月から始まった今シーズン。50回の釣行を重ね、釣り上げたタチウオ様は711尾。よく遊ばせて頂きました。本当にそんな大阪湾イチの人気者のタチウオのター様には感謝しています。

 

2017.07.02の釣行を皮切りに足繁く通いました。今シーズンの特徴は何と言っても例年とは違い、シーズン初期から底付近で当たる。例年ならシーズン初期は底から随分上でアタリが多いハズなのに、様子が随分違いました。行くたびに「おかしぃな~」といつも思っていました。

そして、7月の中旬からは釣果も伸び出し・・・。若干の早めの活性の高さ。例年なら8月の最初の小潮まわりぐらいからが本格始動なのですが、釣り人の熱気を感じたのか?タチウオ様もやる気があるようでした。

大阪湾で釣れるタチウオの来阪ルートは2つ。一つは播磨灘側から来るルート。そしてもう一つは紀伊水道を通って来るルート。例年播磨灘側から来るルートが早く到着する為に神戸沖が最初に釣れ出す事が多いのです。しかし近年はどちらとも言えないような現象が起きる事も多い。

大きく分けて、大阪湾のテンヤタチウオのポイントは、神戸方面と洲本方面。

神戸沖は明石大橋をバックに釣りが出来るので最高。実は私、神戸方面が大好きです。

今年は色んな意味で熱い夏を迎えました。なんと・・・ダイワさんやシマノさんなどの大手総合釣り具メーカーまでもがテンヤを発売。またハヤブサさんなどは新色や限定カラーなども発売、ニューコンセプトを展開するヤマシタさんetc・・、2017年テンヤタチウオ夏の陣が始まりました。ユーザー側にとっては目移りの多い年だったのではないでしょうか?

私も色々な物と発売と同時に購入。「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤しながら8月、テンヤタチウオも本番を迎えました。

アタリは活発に・・。私の大好きな『速い釣り』が大活躍。テンヤタチウオの魅力は、見せる誘い、食わせる間を釣り人が演出する。そして、あのどう猛な顔つきとは裏腹な小さな前アタリ。そしてフッキングすると、『ズトーン』とバットに乗る重量感。上げてくる途中のター様からの引き戻し。そして水面に上がって来た時の『ピカピカとした銀色の魚体』。至福の時の到来です。

毎週末、私は潮の良い悪いに関係なく通いましたww。土曜に釣行。日曜は道具のメンテ。実は私、ご存知の方も多いと思いますが、道具大好き。メンテナンスも欠かしません。道具を触っていると落ちつきますww。

 

そして9月・・・・そう、嫌でもやって来るキングバトル予選会。ここからは楽しくて、しんどくもある釣りに変化しますww。今シーズンも「うみづり家」さんの予選会から私の予選スタート。特に今シーズンは9月に入っても釣果が落ちませんでした。例年ならター様はこの時期から産卵に入る為、極小サイズ以外は激渋状態に入るのですが・・・・。そして私はラッキーな事に2戦目で予選は通過。

10月に入り、大型台風が続々と日本列島を通過すると・・・一気に激渋状態へ変化。今シーズンの特徴はここからでした。今考えるとココから大きな回復もなく終盤に向かって終息していく運びとなりました。

この頃になると・・・本当に速い誘いにはアタリが少なく、当たる時は突然事故のような釣れ方だったり。そして今シーズンの特徴は「食い上げアタリ」が比較的少ない事が特徴でした。おかげでテンヤが切れませんww。

食い上げアタリが少ないという事は上を意識する魚が少ないという事。そして、そうなると速い上への動きには、相当厳しくなります。分かってはいますが、なかなか私には対応できず貧果に沈む日も多くなりました。でも、私は「速い釣り」にコダワリマス(笑)

そして運命のセミファイナル。後半に完全にパターンを掴み、決勝への切符も戴きました。昨年7月からこのWEBマガジン「タチウオマニア」が開始して私も投稿させて頂きまして皆様の認知度も高く、お声かけをして頂く事も多く「キングバトル頑張ってくださいねーー」という心温まるお声掛けに何とか結果を出さなければ!!と必死に頑張りましたよ!!

・・・・で、結果が・・・・

コレですわっwww。一体何しに行ったのか?ww 。とりあえず目がヤバいですww。でも僕が悪いのではないですよッ!つりそくガールのさぁやちゃんのステキさがそうさせたのですッwww。そういう事にしておきましょうww。ファイナルは色んな意味で楽しめました(笑)(笑)(笑)

その上、仲間の辻氏が優勝!!正直なところ、もちろん私もしたかったですが、仲間が優勝してくれたのでコレはコレで嬉しい物です。仲間の優勝は第3回に続いて2度目です。本当に素晴らしい事です。辻氏が眩しく見えました。

例年なら12月も後半に入ると、高活性の個体がバタバタ釣れるはずなのに、今シーズンはそれもナシ。そして1月に入っても厳しさは増すばかり・・・。でも、こういう難しい状況だからこそ試せる事も多く、特に誘いに特異性を持たせてみたりフッキングのタイミングを変えてみたりと・・・。

そして1月には、私の自己新記録のサイズも出ました。

確か133センチだったような・・・。サイズに至ってはテンヤタチウオの経験値を積めば積むほど小さくなって行くような気がします。ついついアタリの数が欲しくて、誘いのテンポが速くなったりするのが原因だと思われます。

そして2月、3月とアタリの数も少ない上に、例年とは全く違いサイズが極小サイズのみしか釣れません。例年とは何かが違います。間違いないです。大阪湾の遊漁船の多くはこのテンヤタチウオでの営業成績が年間の収入の大きな部分を占めていると思われ、どの船宿さんも今シーズンは苦労されたと思います。また年明けからは週末に大荒れ模様も多く、欠航も多かった。

今シーズンは私もデータ取りをして、予想と結果のリンクに驚きました。『棚水深比の変化とシーズナブルパターンの考察』も自分では面白い結果になったと思います。

今シーズンも強く感じましたが、明らかにテンヤタチウオの釣り方が変わってきていると感じます。速い誘いや変化を付けた『リアクションの釣り』がメインになってきており、ゲーム性の高いこのテンヤタチウオが更にゲーム性が高くなって来ているように思います。

またこの釣りにおけるタックルは超重要です。私の持論それは『釣りは道具でするもんや』ですww。

タックルも5.6年前とは随分変化しているように思います。張りの有る先調子のロッドを多くの方が好んで使っているようです。

ロッド:ダイワ 極鋭タチウオテンヤSP197AGS

私がメインで使用しているこの竿などは、タチウオ専用竿の中でも極端に反発力の有るバットと柔らかいティップと言う相反する性能の両方を兼ね備え、そして特に潮の変化の激しい洲本沖の深場などでは最高の性能を発揮します。また、このモデルには27センチ短い170AGSと言うモデルも有りますが、更に軽く若干マイルド仕上げで使いやすい仕様です。是非一度手に取ってご使用して頂けたなら、この竿の虜になる事は間違いないと思いますよww。だって私は現在の予備竿も含めると・・・この極鋭・・9本購入していますので・・・・誰よりもこの竿の虜ですww。その私が自信を持って皆様におススメします。税抜4万円・・・・安いか高いかはあなた次第でございますww。

またテンヤにおいては最初にも書きましたが、今シーズンは色々なメーカーからNEWモデルが発売されました。

私が現在メインで使用しているのは

ダイワ:快適船タチウオテンヤSS
ハヤブサ:船タチウオテンヤ ベーシックシングル

この2社の物を好んで使用しています。ダイワさんのテンヤについては、何といっても針。サクサスフックが特徴です。このサクサスフック凄いんですよ。とんでもなく刺さります。フッ素加工が施されており摩擦係数が低くなっています。テンヤをしている限り目には見えにくいですが、サクサス加工が施されたグレ針なども私は好んで他の釣りで使用しますが明らかにフッキング率が変化します。これは確実です。タチウオテンヤについてもタチウオのアタリの勢いで勝手に掛かるなんてことが普通に起こったりしますww。それとノーマルモードとバトルモードのアイ。最近は少し思う所があり後ろのノーマルモードで使う事が多くなりました。

またハヤブサさんのベーシックについては、さすがにここ数年来でテンヤのシェアを欲しいままに持っている製品だけ有り、安定した性能、耐久性、カラーリングとどれを取ってもトップレベルの性能が有ると思います。特に食い渋った時のアタリの多さたるや他の製品の追従を許さないのではないでしょうか。また来シーズンにはハヤブサさんも針にフッ素加工を施した製品を発売するようです。楽しみですねーーー。

 

また、この釣りを通じて今シーズンも色々な経験をさせて頂きました。本当にお金には変えられない貴重な経験です。キングバトルで知り合った方々との釣り大会番外編wwや・・・・

ブルーマックスさんの動画の撮影・・・・

ダイワさんの極鋭の会に参加させて頂いたり・・・・

釣場速報さんのダイワ取材に参加させて頂き・・・近くで紙面の出来る過程や動画の撮影風景なども・・

1月2日の新年釣り大会や・・・・

ハヤブサ菊池氏のテンヤタチウオ講習会・・・・

ダイワのタチウオパーティも有りました。

そうそう、私的にはこの日が今シーズンの出来事の中でも衝撃的でした。色んな意味で・・・ww。竿を持つ手が震えた事を覚えていますww。

この数枚の写真は普段とは違う釣り風景の写真をご紹介させて頂きましたが、私的には普段の釣りが実は一番楽しかったりしますww。何気ない湊丸での優しい船長との会話や、偶然船中でお会いする初心者の方の素朴な疑問など聞かせて頂き、余りの自分の感覚とのギャップに驚いたりww。また、船や釣り具屋でお声を掛けて頂ける事が本当に増えました。あまりの頻度にいつも見られてるような錯覚に陥り、プレッシャーになる時も有ったりしますww。本当に人との繋がりに感謝するとともに、色々なお気遣いや腰が抜けそうになるご提案なども戴き、本当に頑張って来て良かったと思う時が多数ありました。

来シーズンも楽しい釣りライフを目指して、がんばりまーす。ちなみに来シーズンは今シーズン以上に精力的に動き回る予定です。既に幾つか楽しいイベントの話も頂いています。またこのWEBマガジン「タチウオマニア」への私の投稿も更に分かりやすく、出来る限り詳しい情報がご提供出来るように修行しますww。でもこの『楽しい』という言葉・・・かなりクセモノなのです。楽しいの中にはしんどい事多すぎっwwです。

私はいつも思います。『釣りは釣果だけでするものじゃない』と。釣り人自身も自然に溶け込み、竿先に集中して雑念を捨て、自然の恵みに感謝しながら楽しい時間を過ごす。そして帰宅してその自然の恵みを戴き感謝する。

そんなトータルバランスで釣りは本来楽しむものだと思っています。今やネットで検索すれば、その日の釣果情報が直ぐに出てきます。それによって船宿さんも釣り人も一喜一憂します。もちろん釣果が高い事に越した事は有りません。でも、その釣果のみを気にし過ぎると、精神的にしんどくなったり船中におかしな空気が流れたりする事もあります。帰りに船長が船中の釣れた数が少なくて「今日、うちだけ外してたらどうしよう・・・」など凹みながら話すのを聞いたりすると私も胸が痛くなったりします 滝汗。

私的には釣果も多少は大切ですが、それよりも釣りが終了し帰宅して片付けが終わりお風呂に入りながら・・・「あ~今日も楽しかった」と少しでも思えたら良いのではないか?と考えています。

そんな 釣り人を何より目指していますww。