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東京湾テンヤタチウオ入門【タックル/テンヤ編】

こんにちは。ヤマシタスタッフの櫻井亮太です。皆さん、釣船での食事どうしてますか〜?

自分が最近ハマってるのは、コンビニで売っている「味噌マヨ付きのスティック野菜」です。クーラーで冷やしておいて、流し替えの合間にポリポリ。冷たくてヘルシーで暑い夏にぴったりです♪

さて、私は今から5年前、大阪でこのタチウオのテンヤ釣りに出会いました。食い上げのアタリや掛けた瞬間の強烈な引きに、この釣りにどっぷりのめり込み、果ては新しいテンヤの開発からテンヤタチウオ大会の開催にまで至るほど(笑)。

そして、今年の春から移り住むこととなった関東。この2020年の夏から、東京湾でのテンヤタチウオ人気がまさかの急上昇!

▲8月中旬に走水沖でヒットした132㎝F7サイズのドラゴン

数年前から申告さえすればテンヤOKという遊漁船もあったのですが、今年はテンヤでの『ドラゴン率』が特に高いことで、テンヤの釣りに一気にスポットライトが当たったのです。

そして、各船宿さんや各メーカーの努力の結果、「テンヤタチウオ専門船」、「テンヤ同船OK」の遊漁船が急速に増えつつあるのが現状です。

▲東京湾の太刀魚船団

ここでは、これから東京湾でテンヤタチウオをやってみようと思っている方に、東京湾テンヤタチウオの基本的なタックル、エサ、テンヤ、釣り方などを紹介したいと思います。

ちなみに東京湾では観音崎〜猿島沖などの水深40m以深と、富津沖などの極浅場(水深10~20m)で使用タックルが異なってくるため、このページでは前者のフィールドでのテンヤ釣りについて紹介させて頂きます。

全3回を予定する内の、第1回の今回のテーマは、使用する『タックルとテンヤ』です。

ロッド

テンヤタチウオに必要なロッドの要素は超簡単に言うと、竿先に出る小さなアタリを捉えられる繊細なティップと、完全にフッキングを決めるのに必要な、強靭なバット。

▲小さなアタリからの、掛けた瞬間の根掛りかと思うような強烈引き!これがテンヤ釣りの醍醐味。その醍醐味を味わうために必要なのが、テンヤ専用ロッド

各メーカーから全長1.8m前後のテンヤタチウオ専用ロッドが出ていますので、その専用ロッドを使用するのが、まず一つ。長さは1.6〜2mぐらい、専用ロッドと言っても、調子は「掛け調子」、「乗せ調子」など、様々なものがあります。

▲ 今私がメインで使用しているロッド
・サーベルマスターエクスチューン 190M(シマノ)
「乗せ調子」でありつつ、感度も非常によくて長さもあり、誘いもやり取りも非常にしやすいロッド

専用ロッドを持っていなくて、ひとまず手持ちのロッドの中から代用して挑戦するというのであれば、専用ロッドと同じくらいの長さの、オモリ負荷80号以上の少し硬めのゲームロッドか、深場の天秤タチウオロッドがよいかと思います。

軟らかい胴調子すぎるロッドだとアタリが分かりにくかったり、フッキングがしっかり決まらなかったりするので、8対2や7対3の調子のロッドがオススメです。

リール

電動リールだと、シマノで400-600番、ダイワで200-300番相当がちょうどいいいです。浅場なら手巻きでも、もちろんOKです。

▲ 今私がメインで使用しているリール
 ・電動リール(右):フォースマスター601DH(シマノ)
 ・手巻きリール(左):ベイゲーム151DH(シマノ)
自分の場合は、水深50~60mくらいを目安に、手巻きと電動を使い分けています。

リールに巻くラインは、船宿さんで特に指定がない場合には、道糸にはPE1.5号を使用しましょう。1号でも大丈夫ですが、古かったり傷が付いていると、アワセ切れになってしまうことがあるので、細糸を使用する場合は、新品をオススメします。

糸巻量は、高切れも想定して150m以上は巻いている方が安心です。

▲PEラインは消耗品!オマツリ時に切れたりすることは避けられないので、予備リールや予備ラインがあると安心です

リーダーは、フロロカーボンやナイロンの8号以上を使います。結束はFGノット等の直結やサルカンで結びましょう。長さは取り込み時に掴めるくらいの長さだと、抜き上げの際にPE本線が手に食い込むのを防止できて良いです。

▲ヤマシタから発売中の太刀魚テンヤリーダーFC
サルカンで結束できて急な高切れの時にも便利♪


ワイヤーリーダーを使用する方もいますが、オマツリ時にトラブルの原因になるので、使用は避けてください。

テンヤ

テンヤの号数は、一般的には30、40、50号です。各船宿さんで指定があれば、その号数を使ってください。もしなければ、潮の速さを見ながら、糸が立ちオマツリしない号数にするのがよいと思います。

▲ヤマシタ 猛追太刀魚テンヤ  上から30号、40号、50号

太刀魚用のテンヤは、カラー、形状、号数、さまざまなモノが販売されています。

まずカラーについて。自分の経験上、東京湾で現在よくアタるテンヤは、ゼブラカラーや無発光カラーです。

通常濁りが入っているような状況では、よく目立つ夜光カラー、澄潮時はアピールを抑えた無発光カラー(ナチュラルカラー)が使用され、その中間のゼブラカラーはどちらの状況にもある程度反応を得られる万能カラーとされています。

▲(猛追太刀魚テンヤ)カラー別使い分け表
※猛追以外のテンヤでも、カラーについての有効な状況は大きく変わらないと思います

このセオリーを当てはめてみれば、今の東京湾は潮色が一見すると濁っているので、夜光が効きそうなのですが、なぜか釣れるのは、ゼブラや無発光系なのです。

▲8月中頃の猿島周りの潮色

この現象は、表層は濁りが入っているけれど、魚が居る層は水が澄んでいるとすれば説明がつきます。

いずれにしてもアタリカラーは刻一刻と変わるので、夜光・ゼブラ・無発光と3種類は持っていた方が様々な状況に合わせられると思います。

そしてカラーと同様、このテンヤタチウオで重要な要素があります。活性が高い状況では皆等しくアタリが出るこの魚も、一度機嫌を損ねると今まで出ていたアタリが急に出なくなる…。魚探反応もあり、そこに居るはずなのに。

その渋くなった状況で大事なのがシルエットになります。

シルエット、つまりエサを付けたテンヤ全体の形状です。タチウオは基本的に立ち泳ぎや斜め泳ぎとなって水中に居るので、下から上を見上げる形でエサを捕らえています。タチウオが下から見上げた時のテンヤの形状が如何に魚らしさを保っているか、「自然体」がカギになります。

▲水族館での太刀魚の様子。立ち泳ぎ、もしくは斜め上を向いています
※写真はタチウオという魚。(捕食シーン&海遊館インタビュー) より引用

なので、魚の活性によってイワシの頭を少しカットしたり、ショートシャンク(短軸)や小針のテンヤに変えたりしながら、反応を探ることも重要になってきます。

ヤマシタから発売中の猛追太刀魚テンヤは、そのシルエットを極限までイワシそのものに近づけたアイテムです。つまり渋い状況下で、絶大な力を発揮するということ。もちろん東京湾でもその威力は絶大です。

▲横から見ても下から見ても、シルエットはイワシそのまま

興味がある方は、下のリンクから開発の経緯や特徴をご覧ください。

本邦初公開!!! ヤマシタ・猛追太刀魚テンヤ船『鰯タイプ』vol.1 〜居るのに釣れないタチウオを釣るテンヤ!?〜

本邦初公開!!! ヤマシタ・猛追太刀魚テンヤ船『鰯タイプ』vol.2 〜ここが変わった!2018NEWバージョン〜

今回はここまでです! 次回は【エサ/エサ巻き編】です。お楽しみに!