こんにちは。ヤマシタスタッフの櫻井亮太です。皆さんは釣ったタチウオはどうやって食べてますか?
最近私のお気に入りの食べ方はズバリ「フライ」です!今の時期のタチウオの身はあっさりしているので、揚げ物向きだと個人的に思っています。
下写真のように三枚下しした身を小麦粉→溶き卵→パン粉の順に付けて揚げるだけで出来ちゃいます♪外はサクッと中はフワフワでタルタルソースを付けて食べれば最高です…!ぜひお試しあれ。
さて、今回は東京湾テンヤタチウオ入門の第3回目、ラストは釣り方と取り込み方についてです。
釣り方
釣り方は大きく分けて2種類です。
①微速でタダ巻き。小さなアタリは無視して竿が沈み込む本アタリが出たのちに乗せる方法。
②ストップ&ゴーで誘い上げ。ステイ中のアタリを掛ける方法。
2つの釣り方ともに理にかなった釣り方なのですが、ここで一度テンヤ釣りがどんな釣りなのかタチウオが掛かる原理からご説明致します。
テンヤタチウオの釣りは引っ掛け釣りです。口の中に釣り針を入れて掛けるテンビン釣りと異なり、イワシ目掛けて食ってきた魚を外から掛けます。どちらかというとカットウ釣りに近いかも。
その掛かる原理を水中でのイメージと共に説明すると…
これがテンヤタチウオでの釣れるまでの流れ、原理になります。
一方、アタリがあってアワセても空振りで掛からなかったということがよくありますが、これはどうなっているのでしょう。失敗例も再現してみました。
他にもテンヤのヘッド部分やイワシの尻尾部分にアタってきているだけということもあるので、アタリがあるのに掛からない!はおそらくこういう状況がほとんどだと思います。
そして、そういったアタリで盛大に空振りしてしまうと、テンヤが大きく動いたことによりタチウオがテンヤを見失ってしまったり、驚いて逃げてしまうことがあります。
もちろん空アワセが誘いになることもあるんですが、東京湾の魚は警戒心も強く、1度失敗してしまうと2度目のアタリに繋がらないことが多いです。
タチウオはそもそもエサを食べるのが下手な魚で、エサに何度もアタックして弱らせてから食べる習性があります。一度でパクっと食べるのではなく、何度も突いてかじってを繰り返してから食べます。
そのため、アタリがあってもすぐにアワセに入るのではなく、アタった後すぐに竿やリーリングで10〜20cmほど聞きあげて、まず“咥え”を確認します(先ほどの水中イメージで言う支点のことですね)。その後竿先が入ったり重みが乗ればテンヤを咥えている(支点がある)ので、フッキングを入れてアワせます。
テンヤの釣りは以下の3つの段階で分けられます。実際にはほんの一瞬の動作ですが…
①アタリを出す ⇒ ②アタリの判別(咥えの有無) ⇒ ③掛ける(または誘い直し)
もし②で重みが乗らなければ、その時点で魚はテンヤを離しているので、再度直前と同じ誘いを入れて次のアタリを待ちます。アタって乗らなくてもその場で待たずに上へ上へ誘っていくことがポイントです。ここは天秤の釣りと同じですね。
フックアップ後は、魚が引き込んだ時は巻きを緩めたり、上に泳いで来るときには全速で巻いて針外れしないように注意しながらやり取りしましょう。
取り込みについて
テンヤ釣りでは取り込みの際に魚がバレることがあります。水面に魚が浮いてから竿を置いてしまうと、糸のテンションが抜けて、テンヤの姿勢が水平、つまり針先が上向きから横向きの外れやすい方向に戻ってしまうためです。
こうならないように、水面より2〜3m下あたりで魚の姿がうっすら見えたら竿を置きつつ手を糸に持ち替えテンションを保ったまま一気に魚を抜き上げましょう。
もう一つ注意なのが竿で魚を抜き上げないこと。空中や水面で魚がバレた場合、竿のしなりで外れたテンヤが飛んできて非常に危険です!
絶対に取り込みは手でラインを持って抜き上げましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか、東京湾のテンヤタチウオ入門。わかりにくい所もあるかもしれませんが乱筆乱文お許しください。
一度挑戦すると病みつきになる、テンヤ特有の食い上げのアタリやフッキング時の根掛かりのような引き込み!ぜひ挑戦の助けになればと思います。