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極鋭と私。極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 178 〜思い入れ強すぎレビューです(笑)〜

最近は鳴門の鯛カブラ、また鳴門の方達の優しさや地域性に魅了されて、少しタチウオ様を忘れかけていた山口です。

とうとう発売されました。あのロッド!! 早速GETしました!!

ダイワ・極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 178

本当に待ちわびました。約4年前、ちょうど今頃の話です。

【少し身の上話ですw】

私は2014年の夏、大阪湾タチウオキングバトル2年目を迎え、前年の惨敗が頭から離れず「何とかしないと」と・・・。

前年度の敗因はハッキリしていました。私は洲本沖の釣りを全く知りませんでした。神戸沖しか釣行した事が有りませんでした。

神戸沖は一番深い所でも水深95mほどです。洲本は普通に水深120mなどでも釣ります、そしてファイナル当日は水深110mぐらいだったでしょうか・・。

その上、当日は出船が危ぶまれたぐらい波風が強く、船も揺れがキツカッタ。そして潮は複雑な動き。

私はその複雑な潮に全く対応できず惨敗。私は当時、ダイワ・リーディング73- 200MHというロッドを使用していました。

高感度で釣りがしやすい竿で魚の引きも味わえ、大好きな竿だったのですが120mの水深で73調子、そして船が大きく揺れる中でラインテンションを綺麗に保つ事が上手く出来ませんでした。

またアタリがあっても、フッキングが上手くいかず、掛けたらフッキングが甘く、魚が外れるを繰り返しました。
また、分からない内に餌が無くなるという事も何度か起きました 滝汗。

この2世代前のリーディング73-200MHもメガトップ搭載で高感度は間違いないのですが、いかんせんブランクに現在の極鋭ほどの全体的な張りはなく、またティップの反発力もそんなに強くない。

当日の大波の強弱にブランクの反発力が追いつかない・・・お辞儀をしたまま。そんな感じでした。

神戸沖では逆にこのような少し粘りのある竿の方が良かったりしますが、洲本沖の釣りをマスターするにはやはり色んな性質のロッドを触る事が必要だったのです。

そして、ここから私のタチウオ地獄が始まりました。

何とかキングバトルで勝つためには(洲本沖の深場のヨレ潮に対応するには)高感度かつ反発力があり、でもしなやかでもある。そして良く釣れるロッドを探さないと・・・・と。

そして、私はその後毎週のように色々なメーカーの色々なタチウオ専用竿を次々と購入すると言う、ローラー作戦。
本当に毎週購入して、毎週のように使わなくなったロッドを知り合いに買い取って頂くという暴挙に。

私は当時、道具に対してのメーカーのこだわりは全くなく、良い物はドンドン取り入れると言う姿勢。

ダイワ、シマノ、アルファタックルなど、次々に購入 滝汗。クレジットカードの月イチの請求額がえげつない事に・・・ww。

おかげで楽天ポイントは直ぐに溜まる溜まるww。

でも、どの竿を使用しても「全然ダメ・・・・、または・・良いのは良いが、何かが違う・・」と言う結果に。

そしてある時、ある方のブログで極鋭発売のお知らせが・・・・。

迷う事もなくローラー作戦。即購入ww。そして直ぐに釣行へ・・・・。

使用してみると衝撃を受けました。何よりフッキングが上手くなったような気がするのです。今までと同じように釣りをしているのに、明らかにフッキングの精度が上がりました。

腕は全く変わらない。でもフッキングの精度が急に上がったような錯覚を受けました。

また私の印象は「硬くて柔らかい」。相反する性質が一緒になった竿である・・。

タチウオ様が暴れる事も出来ないぐらいの有り余るブランクのパワー、タチウオ様が餌を捕食した際に違和感を与えないメタルの穂先の柔らかさと、釣り人への魚信を伝える高感度。そして使いこめば使いこむほどに、色んな性質を見せるロッド。

今迄に無い手ごたえを感じました。

そして、そこからは一応発売されるたびに、色々なロッドも使いますが、結局この竿以上に私の釣りに合ったロッドには出会う事が出来ず、極鋭タチウオテンヤSP197を4年間で9本購入する結果にww。(ちなみに現在8本目を使用中で9本目は予備で持参していますw。)

そして私の中で、私と極鋭とキングバトルが全てのリンクを始めました。

結局、私の中では極鋭を越えるのは極鋭しかないと言う結果に・・・・。

随分前置きが長過ぎて申し訳ありませんww。

また製品の詳しい内容については先日の西村氏のご紹介記事を見て頂いた方が良いかと思います。私の独断と偏見で、また自信を持って勝手にご紹介しますww。

そして4年の歳月を経て、最上位機種【極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 178】登場です。

ケースから出して触ってみると・・・・驚きの軽さ (;´∀`)

なんと95グラム。恐らくタチウオ専用竿の中では最軽量だと思います。

ブランク 細っ!!

その上、ガイドが更に小さくなっています。ガイドはダイワのAGSガイド。カーボン製のガイドのフットです。もちろん錆びません。そしてガイドのリングも従来のSICリングからN(シリコナイト)リングとC(コバルト合金)リングに変更されています。

私もNリングやCリングは初使用ですが楽しみです。ガイドリングは長らくSICが主流でしたが最近のダイワさんはブランクも去ることながら、ガイドリングまで手を入れるようです。見た目にもリングが薄くなっている事がすぐに分かります。

上から、極鋭タチウオテンヤSP EX 178、リーディング82H-185MT、極鋭タチウオテンヤSP 197 AGSです。

極鋭EXのリールシートはリーディングと同じく、エアセンサースリムトリガーに変更されています。もちろんリールを装着するネジはロングフォアナットに変更です。

そして実際装着すると、極鋭197AGSの時に少しリールシートとリールのフットとの隙間にガタつきが有ったのですが、それも綺麗に解消されています。ガッチリとリールがホールドされます。

そして竿尻のEVAは極鋭タチウオテンヤSP197よりも一回り小さくなっており良い感じです。実は私、極鋭を使っていてこの竿尻の大きさが気になって、小さくしたくて、竿尻を切って小さくした経験が有るのですが、重量バランスが狂ってしまい、前バランスになりすぎてお蔵入りになった事があります。が、今回のこの竿尻は非常かに良さげです。

そしてガイドは、もちろんAGS。何といってもこのガイドは見た目がシブ過ぎる・・・。見ているとウットリします。

長さは、極鋭EX178<リーディング185<極鋭197AGS

EXは最近流行のショートロッド系です。一日誘い続けても疲れ知らずだろうと思います。

そして極鋭シリーズにおいてはSMTの存在なくして語れません。SMTとはスーパーメタルトップ。いわゆるチタン合金とカーボンを融合させた穂先です。メタルトップの上にカーボンクロスを更に巻き、削り込んで出来た、強靭かつしなやかな穂先です。手感度、目感度の共に最高感度。タチウオ様に違和感なく食い込ませるような柔らかさ、そしてその振動はブランクを通して手元に伝わります。俗に言うモタレのアタリも一目瞭然です。

そして、何よりダイワの竿は見た目がカッコイイ!!本当にスタイリッシュです。ある意味、魚より人間が釣れるロッドに仕上がっていますww。メタルトップの塗りのカラーパターンも変更されているようです。

そうそう忘れていました、大切な変更点を。

極鋭197AGSのリールシートのグリップのトリガーが少し後ろにあり、パーミングが少ししんどかったのですが、今回の極鋭はトリガーの位置が少し手前に変更されており、パーミングが随分楽になっています。

ココ、私的には凄く重要なポイントなのです。

サンマの餌を触って旧極鋭のリールシートを触ると指が届かなくて、ちょっとした拍子に落としそうになったことが何度も有りますがら・・・。その上、フッキング時の力もタチウオ様に掛かると思います。

全てのテンヤタチウオをする方に適合する竿だとは決して思いません。この竿に変えたからと言って、今迄10尾釣れていたのが、急に20尾になったりもしないでしょう!

しかし、20尾を釣るきっかけのアタリを発見させてくれる可能性は十分あります。また、一尾でも多く釣りたい!そして一度でも当りを多く出したい!と願う方に取っては一度は使ってみる価値は過分にある竿だと思います。

そして私は「この竿でしか獲れない魚が存在する」と確信しています。極鋭197AGSは私にとっては、そのような竿でした。そしてその上位機種なわけですから・・・。

私の予想は、キツメのテンションを掛けつつのstop&GOの時などに一番向いているロッドではないかと思います。また実釣後にレビューもさせて頂きますーーー。

私的に、その他に・・・、最近は本当に有難い事に色々なメーカーの開発スタッフさんとご一緒させて頂く事もあり製品を通して、スタッフさん達の思い入れが伝わって来たりします。

この極鋭EXはダイワのタチウオ専用竿の最高峰のロッドだけあり、ロッド企画のこのタチウオマニアでもご活躍の西村さん、ロッドビルダーのSさん、幾度となくテストを繰り返しておられたMさんやTさんや船チームの皆様のご苦労が目に浮かびます。

だって企画、製造そしてテストする為に、わざわざ東京本社から何度も大阪湾へ来るのですから・・・頭が下がります。そういうバックボーンが見えると、特に大切に使わなければ・・・と思いますね。

そして下品なお話ですが・・・テストの為に数人の方が前日から現地に移動。交通費、レンタカー費用、宿泊費、人件費、船代・・・・と経費もものすごいハズです。もちろんその前に長い時間を掛けてプロトタイプの製造・・・。

そして仕様が決まれば、材料の積算・手配から工場の生産ラインの計画・・そして販売促進のための広告費や取材などなど。企業さんの研究開発費は膨大な金額だろうと容易に想像がつきますww。

当然製品の価格も高価なのは当たり前と言えば当たり前です (;´∀`)

屋根に当てて折ってる場合じゃないですよっ(笑)

私は、このロッドで今シーズンのタチウオに、真正面から向かっていくつもりです!!

最高の道具を手に入れました。そしてこれからは私の腕に磨きを掛ける作業を始めたいと思います。

ではでは、「極鋭と私」これにて終了ですww。

また、使用後にもちろんレビューしますねッ。あまりに嬉しくて少し、偏った感情移入が入るかも知れませんがお許し下さいませw。