今年初開催の『サンスポ杯タチウオ甲子園』
この大会、船部門と波止部門に分かれていますが、船部門では「数部門」と「幅部門」に分かれていて、好きなほうにエントリーできます。
ちなみに両方エントリーもOKで、各予選の「数部門」4位まで(上位4名×予選6回=24名)、「幅部門」3位まで(上位3名×予選6回=18名)が決勝に進めます。
決勝は「数部門」は11月18日(日)、「幅部門」は11月11日(日)に開催。
「数部門」は個人戦でテンヤタチウオNo.1を目指して腕を競いますが、「幅部門」はもう少しお祭り要素が強く、ダイワチーム(キャプテン:西村豪太)、ハヤブサチーム(キャプテン:菊池雄一)、ヤマリアチーム(キャプテン:櫻井亮太)に分かれてのチーム戦での戦いとなります。
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さて、昨日9月18日は、そんなタチウオ甲子園の予選会を取材に伺いました。しかし午後便は楽ですね~。神戸からでも、朝ゆっくり支度して出て十分なので体がほんとに楽。何年この仕事しても朝はほんとに苦手なもんで、、イベントも取材も、全部午後便にしてほしいくらいです(汗)
連休明け、平日の午後便なのに、会場となる加太・三邦丸の受付にはこんなにも人が。
ちなみにこの日の三邦丸のタチウオ午後便は2隻体制で、エントリー者以外の方は別船に乗船。
それと、この日はタチウオキングバトルの予選も兼ねた、なんとダブルの予選会! つまり、甲子園とキングバトルの同時エントリーが可能となっております。各部門のエントリー料500円を払えば、キングバトル、甲子園の「数部門」、「幅部門」とトリプルのエントリーも可能なのであります!
1回の予選で決勝進出のカードが増えるので、楽しみも倍増、いや3倍増!?
というわけで、エントリー者は釣座抽選をして、あかさんぽうに乗船します。
エントリー船のあかさんぽうには15名。「数部門」にエントリー12名、「幅部門」にエントリー10名、キングバトルにエントリー7名。いよいよ出船です!
向かった洲本沖のポイント、スタート時の水深は60m前後。
昨日もやっぱり小型が多く、難しい展開ですが…アタリ自体はタナと誘いが合えばポツポツと出る様子
渋い状況の中、序盤にコンスタントにアタリを出した山北さん。タナは底から10mほど上から探っているとのこと。
フォースマスター400(シマノ)の巻き上げ速度「3」で微速巻きを入れながら、
半回転の巻きと短いピッチのジャークからの止めでうまくアタリを出していました。
「微速巻きを常に入れておくことで、アタリが出やすくなる」とのこと。GO太クンの「ジャーク&スロー」を参考に始めたそうです。
ロッドは、この人も、極鋭タチウオテンヤSP EX AGS 178(ダイワ)
エサはサンマをメインにしておられますが、巻き方に工夫が。某釣り船のスタッフに教えてもらったそうなのですが、
こんな巻き方。サンマの皮を内側に、身を外側にくるようにして、くるくると巻きつける。なんか美味しそう。このまま炭火で炙りたい感じですね(笑)
身を外に出すのは、タチウオが突いてきた時に、イワシの腹もそうですが、身がポロポロと崩れることによってマキエ効果を期待するものなのだそうで。これ、いいですね。通常のヒラヒラサンマでアタらないと感じることが今期結構ありますが、そんな時によさそうな気がします。
ちなみにメイン使用のテンヤはこれ。
と、そんなこんなで、前半は小型タチウオたちとのやり取り合戦に四苦八苦する船中でしたが、後半ほんの一時ですが、少し活性が変わってきました。
ナイスサイズも上がり始めました。数年前まではこれがアベレージサイズだったりしたもんですが。。
こちらは、タチウオが掛かって巻き上げ途中にグンッと強烈な引き。でかい!?
と思っていたら、いつものチビ太刀でした。でも、タチウオの体にはたくさんの傷が…
すごい噛まれ方してます…。可哀そうに。。
巻き上げの途中、何度か強烈に締め込んだのは、この子ではなく、このチビ太刀を食いに来たタチウオだったと推察されます。
現在の大阪湾、小魚のエサに飢えたタチウオたち。共食いしている率が高いのか、テンヤに掛かった小さいタチウオを大型が追いかけてくる、などといった現象が見られます(推測ですが)
少し前の『ダイワ船最前線』のロケでも興味深いヒットシーンがありました。間もなくアップされると思いますので、一度ご覧ください。
とにかく、タチウオたちの食い気はこの時上がっていたようで、良型が一気に上がりだしました。
そんな時合も束の間、16:20頃、納竿タイムを迎えようとしたその時、、
テンヤに綺麗に串刺しになった2匹のタチウオ!ミラクルです(笑)たまにこういうこと、あります。
というわけで、本日はこれにてゲームセット。
本大会の発案者でもある曽我部船長が今日は仲乗りとして乗船していて、帰港時に集計をしてくれます。
結果は…
【タチウオ甲子園予選】
〈数部門〉
1位 中嶋康之
2位 山北佳央
3位 東下栄一
4位 武山静夫
〈幅部門〉
1位 田中浩太
2位 関谷裕
3位 東下栄一
※敬称略
【タチウオキングバトル予選】
予選通過 中嶋康之
※敬称略
という結果になりました!
舳先で終始コンスタントに釣果を伸ばした中嶋さんは、キングバトルのファイナル常連でもあります。
タックルがこちら。
メインタックルは、メタリアタチウオテンヤSP 190(ダイワ)にフォースマスター400(シマノ)。サブタックルが、リーディング82MH-160MT(ダイワ)にシーボーグ200J-DH-L(ダイワ)
テンヤは極テンヤ(魚矢×ハヤブサ)をメインに使用。エサはサンマメイン。
誘いは、手巻きのオーソドックスなストップ&ゴー。巻きピッチは2回転で、活性が悪いので、止めの間をかなり長めにとっているようでした。
タナは事前情報から底周辺狙いのつもりで始めたものの、底から10~20mあたりでアタリが多く、底から20mまでを丁寧に探ってその時その時のタナを的確に見極めたのが釣果の決め手となったようでした。
さて、このタチウオ甲子園、波止部門も間もなく始まりますが、船部門の予選は9月25日(火)、10月2日(火)、10月13日(土)の残り3日間。
勝負とは言っても、タチウオ釣りをより楽しむために企画されたイベントです。まだの人は一度参加してみてはいかがでしょうか?