本年度で8回目の開催となる大阪湾タチウオキングバトル。11月8日にセミファイナル(準決勝大会)が和歌山・加太の三邦丸にて開催されました。
今年はコロナ禍での開催ということで、参加者全員の検温を行った上で密な場所や会話をする際にはマスク着用の上での開催となりましたが、例年通りの活気と緊張感に包まれた朝でした。
恒例の朝の釣座抽選。
この時点で、既に勝負は始まっています(笑)
当日集まったセミファイナリストは79名。ヴェルデ、あかさんぽう、あおさんぽうに各22名、しろさんぽうに13名が乗り込みます。
ヴェルデ、あかさんぽう、あおさんぽうからは各上位5名、しろさんぽうから上位3名が決勝へと駒を進めます。
抽選を終えて出船した4隻の船は、ここ数日爆釣が続く洲本沖へ。
仕掛けチェックを終え、4隻一斉のスタート。緊張の一瞬。
…で、今年のセミファイナル、やはり予想通り、さっそく電動リールの音があちこちから響き渡り、タチウオが次から次へと船上へ…
凄まじい光景…
水深は100m弱。魚探には60m前後に濃い反応。
小型が多く、かなり高活性なので、全体的に速めの誘いとフッキングで積極的に掛けていくようなスタイルが目立ちました。
で、数分経った時点ですでにこの状態…↓
こりゃあ、数えるの大変だわ…
しかも、ほとんどの人が入れ食いに近い状態で釣っていっちゃうので、差がわからない…誰が優勢かもほぼ分からない状態…
今までのセミファイナルの中でも異例なほどにとにかくずーっと釣れ続いた一日でした。
後半も基本的にポイントも大きくかわらずでしたが、少しずつタナは下がっていきました。
終盤は↑のように底から10mまでびっしり。
数釣り勝負なので小型が多いものの大きいのももちろん。
しかし釣れないのも辛いけど、ほんとにひと時も休むことなく釣り続けるのも大変ですよね…本当に皆さんお疲れさまでした。
怒涛のような競技タイムは無事終わりを迎え、我々スタッフにとっては悪夢のような、検量タイム…(汗)
50、60、70…まだおるんかい…
港に戻り、結果発表タイム。
見事難関をくぐり抜けた精鋭18名、今年のファイナリストは下記のとおり。
※敬称略。50音順
今永航汰
上田慶彦
金森聡
神谷利治
粉川猛
助石功嗣
鈴木あかね
中山武嘉
西田星也
西野龍太
橋本尊
福澤英樹
三浦弘嗣
三島吾郎
元吉智広
山本公道
吉岡祥功
吉田雄太
ファイナリストの皆さん、おめでとうございます。決勝大会での活躍も期待しております!
さて、ちなみに今回、船ではあおさんぽうでの釣果が特によかったのですが、なんと上位5名はすべて80尾オーバー…
奇しくも80尾がボーダーラインになるとは…恐るべし。
で、今回大会レコードを塗り替える87尾を釣ったトップ通過者が、元吉さん。
彼はこの大会でも常連さんの実力派の1人ですが、いつも釣具を積み込めるように自作カスタムしたバイクで登場。
以前のこのバイクに関する記事→https://tachiuo.net/archives/4324
↑元吉さんが当日使用したテンヤとエサ。
テンヤはダイワのタングステン。当日使用はグローのみだったようです。
エサはサンマを塩で2日締めてから釣り堀用の漬け込み液「つけ込みにこれだ!!」(マルキユー)に2日漬けて、「アミノ酸α」(マルキユー)を振り掛け、水気を切ったもの。
ロッドはアルファソニックタチウオテンヤ175(アルファタックル)、リールはフォースマスター600(シマノ)を使用。
釣り方は、速めの3ピッチの巻き+短めのステイ(1~2秒)で、小さめのアタリも即掛けでどんどん掛けていったとのこと。
タナは朝イチは50mあたりを、終盤は80mあたりを狙ったとのことで、「当日は1回も底を取りませんでした」
できるだけ手返しよく釣るためにタナの上部を常に意識して狙ったのが功を奏したようでした。
さて、そんなわけで今年は例年をしのぐ白熱の闘いとなったセミファイナルでしたが、本当に楽しいお祭りとなりました。
来る決勝大会は12月6日。今から待ち遠しいです。