大阪湾タチウオKINGバトル

大阪湾最強決定戦

最近、『タチウオキングバトルって、どこを目指してるんですか?』なんてことを聞かれることが多くなってきたので、参考になるかどうかわかりませんが、大会を作った経緯や、自分の率直な思いを書いてみることにしました。

大阪湾最強決定戦。

5年前の夏、取材に向かう車の中、『大阪湾全体でタチウオ釣りの大会をやったら、どんなことになるんだろう? すごいだろうな。一体誰が優勝するんだろう? どんな釣り人、どんな釣り方に出会えるんだろう? ていうかまず、そんなことできるんだろうか?』

そんな考えが頭をよぎりました。

それまでいくつかのイベントを企画してきましたが、一番大事なのは『それが素直に面白いかかどうか』だというのが自分にあるただひとつの信念かも知れません。意外とその一番大事なことに気付いていない人って多いような気もします。

それで、いてもたってもいられなくなり、それからしばらく、そのタチウオの大会のことばかり、夢想するようになりました。

それから2013年のタチウオシーズン開幕まで、構想と準備に約1年。あっという間でした。

関西では、エリアや港ごとなど、小さな枠組みでしか協力しあってひとつのことに向かう何かがありませんでした(自分の知る限りでは)。小さないざこざはたくさんあっても、前を向いてお互いを高め合うことが非常に少ない業界だと感じていました。

そして大阪湾の船タチウオ業界はその頃、乗船料の価格破壊、ポイント開拓が進んだことによるシーズンの大幅な延長をむかえた、激動の時期でもありました。

その真っ只中に約3年、記者兼営業を担当して大いにもまれた(笑)経験を生かすことができたのか、『とにかく難しいことは抜きにして、楽しいことをみんなで共有したいんです!』という素直な思いを、各港を訪ねて伝えて回りました。あの時は正直、説明するのは結構たいへんで、胃が痛い思いをしたのをときどき思い出します。

そして、思いを支持してくださる数軒の釣り船の船長、スタッフの皆様から、当時はまだ半信半疑ながらえしたが賛同してもらい、温かい気持ちに支えてもらえたことが、開催への大きな一歩となりました。それがなかったら今も実現していなかったと思う。

そうして、

『釣り人、釣り船、メーカー、ショップ、メディア、全ての枠組み、同業間での対立を越えてもっと大きく、業界全体がひとつになって大阪湾のタチウオ釣りをさらに進化、発展、そして活性化させていくきっかけにしたい』

そんな思いが、最初の単純な好奇心と、いつの間にか強く結び付いていました。

そして、その頃ちょうど40代を迎えようとしていた僕は、働きづめだった2012年の年末を迎えた時にふと、

『1年が無事終わったんだけど、今年一年、自分としては一体何が残ったんだろう…』

そんな、やけに空しい気持ちを感じた、はじめての年でした。

なんかポカーンとして考えていたのですが…

あれ? そんな思いを持つ同世代、いや、もっと上の世代はもっと…いやいや、もっと下の世代にだって…

そんな、何か『もの足りない気持ち』、感じている人、ひょっとして少なくないんじゃないだろうか…。

自分自身のふとしたそんな感情を発端に、『とにかく心を熱くできること』、一年を終えるときに『精一杯やった。燃え尽きた!』と感じられることを、もしかしたら誰かに提供できるかもしれない。

そんなことを思いながら、わざわざ年末の忙しい時期を決勝戦というゴールに設定することにしました。

実際、はじめてあった釣り人からも、『あんな頭が真っ白になったのは久し振りでした』とか『竿を持つ手が震えました』とか、ひどい場合には『期間中は緊張して、胃が痛くて胃が痛くて…』なんて声まで(笑)。

20代から60代以上、男女問わず、言ってもらえる感想は、自分の目論見通りというか、いつの間にか、既にそれを大きく越えていました。

昨年、参加者の方々から『もっとたくさんの人に楽しめるチャンスを!』という意見から、悩む点も多い中でしたが、今年はじめてセミファイナルを実施しました。

参加者数は年々100人ぐらいずつ増えてきていたので、正直、そろそろ人数は頭打ちかもななどとも思っていたのですが

ふたを開けてみると、昨年の1.5倍の620名超。

セミファイナルをすることでハードルを下げたつもりが、逆に去年よりも上がってしまった?笑

ともあれ、この大会を開催していく上で、実行委員長としての最も大切な目標は、とにかく『たくさんの人に楽しむ機会を提供したい』ということ。これがなければはじまりません。

そしてその中でも何より、『参加した人たちが楽しいと感じてくれること』です。

正直、難しいことは抜きにして、自分としては、一番大事なのは、ただそれだけです。

これまでの大会で、参加者同士での輪が生まれ、これからますます大きくなっていきそうな、大事な時期だとも感じています。ほかのブログなどにも以前に書きましたが、企画当初は期待すらしていなかった、そんな人とのつながりが一番のこの大会の宝だと思っています。

さぁ、いよいよ11日は2016ファイナル。

最後まで精一杯!

燃え尽きて、盛り上がって!

最後はみんなで笑って2017年をむかえましょうね。

可児 宗元

可児 宗元

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釣りライター。釣り専門誌『週刊釣場速報』副編集長兼大阪湾、瀬戸内、和歌山、鳥取、九州担当記者。数年前に大阪湾のテンヤタチウオの魅力にハマり、以来テンヤタチウオ関連の執筆、普及に勤しむ。大阪湾タチウオKINGバトル実行委員長

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