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大潮まわりのすゝめ【テンヤタチウオin大阪湾/第5戦】

とうとう2018キングバトル日程発表。そして、日程を見ても不安だけが募る 山口です。このキングバトル、どんどん大きくなって行きますね。私の不安な気持ちも増大するばかり・・・でも、dokidokiワクワクも止まりません。

今回は、またまた有難い事にダイワさんの取材に同行させて頂きました。今回は釣場速報さんのテンヤタチウオDVDボックスの撮影です。聞けば昨年のテンヤタチウオdvdボックスは売れ行きが好調だったらしく、今年も9月末に販売予定との事です。

今回は泉南 谷川港の春日丸さんで撮影です。

内容については、DVDボックスを楽しみにお待ちくださいませ。そして、撮影風景についてはダイワ船最前線をご覧ください。

さて最近の状況はと言いますと、やっとタチウオ様も神戸沖へ到着し始めた模様です(笑)遅いぞ~ター様。そして今年は台風の進路がおかしな進路ばかりで、その影響もあるかと思います。

今シーズンのテンヤタチウオ一体どうなるのか、期待半分、不安半分ですが・・・・、シーズン初期のちょっとしたテンヤタチウオに役立つ情報を今回はご紹介します。※あくまで私の経験から来る感覚なので間違っている事も有るかと思いますが・・(^_^;)

今回の撮影ですが、潮は大潮初日でした。

よくタチウオは「小潮まわりが良い」と言われています。しかし、実はそうとも限りません。

ちなみに潮回りとは・・・・

このような周期で約14~15日のサイクルで一周します。そして、月の満ち欠けの方向を変えて、新月まわりと満月まわりの2周期で約1ヵ月となります。

タチウオは遊泳力が乏しい事から、潮が速い大潮まわりでは色んな要因から釣りにくいとされています。例えば、実際の潮が速すぎて餌を追えない。また潮が速い事により水質が濁り見えなくて追えない。そして釣り人側から見ると潮が速い時はラインからの魚信が伝わりづらく釣果に繋がりにくいと複合的な理由から釣果が下がると言われています。

でも実はシーズン初期はこの理由が当てはまらない事が有ります。

テンヤタチウオシーズン初期の8月から9月末ぐらいまでは、潮の関係で有利とされる【小さな潮まわり】はキョーレツな二枚潮が発生する日も多く、発生した場合釣果は落ちる事が多いです。
上の図は誇張して表しましたが、ほとんどの場合は表層だけが潮が動き、中層から低層にかけて動かない場合が多いです。そうなると仕掛けが真っ直ぐ落ちずに乗合船の場合は横の方とオマツリ連発です(;^ω^)

またオマツリをしなくてもラインが弛むので魚信を感じる事も出来ず、餌だけが取られる事が頻発します。

でも、考えると何故二枚潮って起こるの?ですよね。

海中では、潮の満ち引きがあります。そして一日に満潮2回、干潮2回起こります。という事は潮の方向が4回変わる訳です。潮は突然に綺麗に方向を変えるのではく、一定時間を掛けて徐々に変わっていきます。そうなると、変わり際に上の図のように二枚潮が発生します。

そうなんです、一般的に二枚潮は潮の変わり目で発生する事が多いのです。

よく船内で船長からこんなアナウンスないですか?「今、潮がオカシイ方向に走ってるのでオマツリに気を付けてください、もう1時間ぐらい我慢してね~」など。これが、正にその時です。

普通の場合は、しばらく我慢すると潮は一定方向に走り出し二枚潮は治まります。

しかし、潮の小さな潮周りは潮がダラダラと流れる為に、綺麗に変わり切らずに長時間に渡って二枚潮になる事も多いと感じます。逆に大きな潮の時は、二枚潮にはなりにくく釣果が安定したりするのはこの原因です。

色々な自然環境や釣り人の都合で、このようなバランスが・・・・

このように崩れ、貧果になってしまったり

このような理由で自分だけ貧果になったりと(笑)。私も自分だけが釣れずに、帰りの車で一人反省会を開催する事も多いです。

山口 武久 投稿者の記事一覧

大阪湾のテンヤタチウオをこよなく愛し、即掛けスタイルを得意とする超マニアックタチウオハンター。大阪湾タチウオKINGバトル2014決勝大会3位入賞、2013年度、2015年度、2017年度、2018年度ファイナリスト。2018タチウオ甲子園(数部門)準優勝