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リアクション(反射食い)と追い食い・・・神戸沖 第11戦

今朝、荷物を積み込み自宅を出て・・・・「あれ?今日はどの漁港に行けばよいのか?」と本気で約20秒ほど考えた・・・山口です(;´・ω・)コレ、本気で凹みました(笑)

本日(8月20日)は、私が船釣りをするきっかけを作って下さった、以前の職場でご一緒させて頂いたU氏の6人グループに参加させて頂きました。感謝しながら須磨の仙正丸(←リンク有り)さんへ・・・。ちなみにそれまでの私は、毎週エギングに出かけていましたが、このU氏に船タチを教えて頂き、次の日には道具一式を買いこみ、エギングはそれ以降行かず・・・・現在に至ります。約6年前です。私はONとOFFのスイッチの差は物凄いです(笑)直ぐにトップギアに入り、気付けばUターンみたいな・・・。

仙正丸さんには、昨年の3代目キングのF氏のDVD撮影の時以来の乗船です。今日の私の作戦は・・・・キングバトル予選会に向けて・・・竿はこれ以上折らないように気を付けるです(笑)いえいえ、これは冗談ではなく本気です、いつもの極鋭タチウオテンヤSPは温存・・・理由は・・・。

屋根が凄く気になる・・・・(笑)普通の方には全く関係のない話だと思いますが、私はフッキング時に大きく竿を振り上げる癖があります。フッキングミスや、高切れした際にひさしに「ガツン」と当てて今まで何本も大切な極鋭さんをダメにした。今日はサブのロッドで釣り開始。サブと言っても超お気に入りです。

シマノ ベイゲーム91 H-185とフォースマスター400の組み合わせ。

ちなみに愛用のフォース300については、ラインを新しくしたので、予選まで温存する為に予備のフォース400にてしばらく頑張ります。ところで今回は漁港に行くと前から・・・偶然にもY氏登場。なんと今週だけで、3?4度目のタチウオ釣りらしい・・・・。みんなおかしいです(笑)

Y氏、今年の予選会への意気込みが凄い。話していると暑苦しいぐらいです。この男、今年は何かやりそうな気がします・・・ww。私の方は予選会に向けて全く自信もなく困っているぐらいなのに・・・。みんな、色んな想いを抱いて頑張っているようです。想いは違えど、皆様の願いが成就するよう願っています。

6時出船、6:15分 神戸沖の最深部の北側の水深70mで釣り開始です。前日の情報から、厳しい事は予想されていました。また今回、ロッドを変更したのは、極鋭を温存する目的も有ります。・・が、速い誘いで口の使おうとしないター様に反射食いを誘発させるためも実は有るのです。このベイゲーム91 H-185は超先調子の誘い重視、また小さいアタリも取りやすい。また、フッキングすると今度は胴から曲がり、少しおかしなベンドカーブを描きながら力を吸収して、バラしにくいという不思議な効果をもたらします。9:1調子なのに本当にバラシにくいです。

誘いは・・・今日はココが重要です。超速引きのストップ&ゴーです。コレは、私が大阪湾で数を釣らせたらナンバーワンと思っている(個人的意見)シマノのY氏の誘いで。ハンドル2回転を速巻きのあとストップ。これをリズミカルに繰り返し、寄って来たター様を一網打尽にします。Y氏曰く・・超攻撃的な釣りらしいですww。このリズミカルという所がミソです。またこの釣り方はラインテンションの保ち方が独特で、どうしても超速巻きすると持ち手と竿がブレるのですが、これをブレないように強固に保ちます。それで少しの重みでも誘い時に感じたら即フッキングです。

シマノのY氏は通常時のロッド保持はもう少し高い位置ですが・・・私はどうしても屋根が気になるので・・・これで我慢です。イメージ的にはギュッと巻き、ピタッと止める。メリハリを効かせたストップ&ゴー。ちなみに本日も、空調服は元気に膨らんでいます(笑)この服、本当に凄いです。

第一投目、何と底から20mほどで、いきなり「トン」と当たります。すかさずフッキングしますが乗らず。次もフッキング失敗。どうやら潮具合が悪くアタリが若干ボケる。また、ラインテンションが一瞬抜けるので、タイミングが取りずらい。「んん~なんかおかしい」と思いますが・・よくよく考えると二枚潮が結構あり・・でも、だからと言っておまつりは少ない・・・・。久々の仙正丸で気付きませんでしたが、この船長は流しがとても綺麗で、多少の潮の悪さでは満船でもおかしな事さえしなければマツリません。こんな大型船なのにマツってもひどくないのです。これにはいつも驚きます。でも、さすがに潮具合からアタリは多いのに、フッキングが全然ダメダメです。これだけ当たればバンバン釣れてもおかしくないのに・・。

実は、昨年からの経験でこの速巻きのストップ&ゴーをするときは、テンヤは極テンヤよりもベーシックシングルの方が適していると痛感しています。おそらく餌を付けた時点で水平姿勢を保ち、次の巻きで急な姿勢が変わる。故にリアクション(反射食い)を誘発しやすいと考えます。ですので、私も今日はメインをベーシックシングルのシンちゃんで行いました。

6時33分のアタリからのフッキングを皮切りに・・・フッキング確率がMaxに・・・。連打連発のヒットラッシュに・・・・。この手のリズミカルな釣りはハマり出すと面白いように釣れます。次々に船上にタチウオ様が・・・。

餌はもちろんサンマです。私の予想とは裏腹にアタリ連発。良い方に予想を裏切って頂きました。

口からはイカのゲソも吐き出します。しかし今日はスローな誘いには本当にアタリは少なく、周りの微速巻きを多用されてる方々は苦労されている様子です。私は最初のアタリを出すまでは、速引きのストップ&ゴーで当たると、いつもの1.5mを3回に分けてのワンピッチの誘いに変更したり。

でも、さすがに普段はあまりしない速引きのストップ&ゴーなので、当たっても体がフッキングをするのもためらってしまい、なかなか即掛けとは行きません。即掛けならぬ、2度目掛け、3度目掛けです(笑)

その上、当たりの出方なのですが・・・速引きしてストップすると間髪入れずに当たります。即当たります。これはリアクション(反射)食いであり、普段の食性からくる物でないのは明らかなような気がします。

今日は終始この誘いが有効だったようでアタリが多いと感じました。今回いつも通りの誘いをメインにしてたらどうなったか?と考えても予想が付きません。10時を回った頃からアタリは激減しましたが・・・その代わりその時間からは良型が掛かるようになりました。

今日も難しい一日でしたが、この大阪湾テンヤタチウオのゲーム性の高さにワクワクが止まらず、時間の経つのも忘れ没頭しました。

結局、20尾の釣果で大満足な結果となりました。8.20仙正丸27大潮(←リンク有り。本日の棚水深比データです)やっぱりタチウオテンヤ面白いです。最高ですねっ!!でも今回これほどリアクションの釣りに反応したという事は・・・・ちょっと色々考えこんでしまいます。

ちなみに帰宅してデータを眺めてみると、現場では気付きませんでしたが・・・やはり明らかに棚が上ずっていたようです。ん~もっと現場で早く気付いていれば・・・・。

 

山口 武久 投稿者の記事一覧

大阪湾のテンヤタチウオをこよなく愛し、即掛けスタイルを得意とする超マニアックタチウオハンター。大阪湾タチウオKINGバトル2014決勝大会3位入賞、2013年度、2015年度、2017年度、2018年度ファイナリスト。2018タチウオ甲子園(数部門)準優勝

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