ダイワ初のタングステン=快適船タチウオテンヤSS TG。タングステンとノーマルはどう違うのか?
基本的な話をすると、ノーマルヘッドの素材である鉛の比重が11.4であるのに対し、タングステンは19.3あります。つまり、同じ体積に対して重い。すなわち、同じ号数(重さ)にすれば、体積は約11.4/19.3となります。タングステンは鉛に比べて、半分とまではいかないまでも、かなり体積を小さくできます。
では、ヘッド(の体積)が小さいとどう違うのか?
大きく2点あります。
ひとつめは、水中で体積が小さい、すなわち水、潮による抵抗が小さくなるということ。これによるメリットは、実際に釣りをしてみると、見た目以上に非常に大きいものであることに気付かされます。
まずはテンヤの落下速度。ノーマルに比べ、かなり速い。周りの人と比べて速く魚のタナに到達するということは、これも釣りではかなりのアドバンテージになります。ですが、自分的にはこのことよりも、重要なことは、次の2つの点にあると思います。
まずは、ニ枚潮など、潮による抵抗を受けにくいということ。潮が複雑だったり、速かったりすると、ヘッドが大きく抵抗を受けることで、テンヤを思うように扱えない上、アタリも非常にわかりにくくなります。
ヘッドの体積が劇的に減ることで、これをかなり軽減できます。これは非常に大きいメリット。「釣りにならない状況」を「釣りになる状況」に変えることもできる。
そして、使って非常に思うことは、タチウオのアタリの出方が劇的に鮮明になる、ということ。つまり、ヘッドが小さくなること自体で、潮の影響を度外視しても、テンヤそのものの感度が劇的に向上する。
それだけでなく、操作性も非常に上がります。アタリが来てからフッキングまでのタイムラグが減る、という感じ。ノーマルテンヤに比べてアタリ、アワセのダイレクト感が激変します。
ここまでが水圧の変化による向上点。次に、大きく、ふたつめのメリット、「ヘッドのサイズ、シルエットが小さくなること」。