東京湾テンヤタチウオで『ドラゴン多発』の真相と『2大爆釣法』が釣れる理由とは?
湾外の「ドン深」エリア
東京湾の外側には、すぐに「ドン深」の深海エリアに繋がる大きなポイントがあることが、タチウオにとって非常に重要であると考えます。大阪湾でも東京湾でも、タチウオの釣れるポイントはすり鉢状のへり等が一般的です。
それは、こういった場所にフレッシュな海流が生まれ、プランクトンが多く発生することで小魚が集まるからです。そういうポイントをめがけてタチウオは回遊してきます。
湾を出てすぐに深海エリアがあることが、もの凄い数のタチウオが溜まり、またドラゴンサイズも多くいる理由なのでは、と私は推測しています。
冬場のタチウオの動向
また東京湾では、水温が最も下がる冬場の2~3月期にも、浅いポイントでタチウオが釣れることが多いです。これも私は深海エリアが影響しているのかな?と推測しています。捕食のタイミングで湾奥の浅場に入ってくるタチウオも、捕食しない時は、すぐに水温変化が少なくタチウオにとって居心地のいい深海エリアに戻ることができる。
ちなみに大阪湾では、水温が低下すると深場のポイントにタチウオが移動し「越冬」をします。
大阪湾のタチウオたちは、冬場は暖かい南国の別荘に移住するような感じで、深場へ引っ越しします。
対して、東京湾のタチウオたちは、冬場もポイントまでが何とか通勤圏内なので、毎日ベイトの多い浅場へ通勤して、仕事を終えたら寝床に戻る、というイメージですかね。
好むエサの傾向
タチウオたちの主食となるエサは、東京湾ではイワシが中心です。大阪湾では、イカやエビ等も主食になりうるのですが、これに比べると東京湾ではイカやエビが主食となるケースは少ないように感じます。
そういった傾向から、脂の乗ったプリプリのイワシを東京湾タチウオは好むのかも知れませんね。
実は大阪で育った私は、大きなイワシを使うことに最初は戸惑いと疑いから始まりました。ですが、これまでの釣行での経験から、最近ではできるだけ鮮度のよい、よく肥えたイワシを使用しています。渡辺流でいう1尾=約90gの、ぷりぷりイワシです(←上の動画でも渡辺さんが詳しく解説してくれてます)