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タチウオテンヤと針のサイズ~快適船タチウオテンヤSS TG~

よく知らない人には少々話がややこしくなりますが、下の写真を見ていただくと…

どれも快適~シリーズですが、フックは上からノーマルフック、ミドルフック、一番下が『早掛けタイプ』のフック。かなりフックのサイズが違いますよね?

簡単に言うと、針のサイズが小さくなれば、掛かりが早くなる傾向があります。そしてシルエットが小さくなること、針が小さいことで魚の警戒心や違和感を軽減することができます。なので、食いの渋い状況や小型が多い場合にはかなり食いが違ってきたりします。

一方、針を小さくすることによるデメリットもあります。タチウオの口先など、どこに掛かるか分からない、刺さりがよい分、ノーマルに比べると抜けやすいといったことがあります。(ただ、これは釣り方によりカバーすることもある程度可能です)

そもそも論ですが、写真一番上のノーマルタイプ(大型)のフックはド定番ですけど、ただ単に魚に掛けるためだけだとすれば明らかに大きすぎますよね? 初めて見た人ならびっくりするレベル。

基本的な話なんですが、もともとこのタチウオテンヤの針というのは、タチウオがエサを咥えた時に、いいタイミングでアワセを入れると、ちょうどタチウオの頬に針先が刺さるような設計になっています。そのためにわざわざこんなに巨大な針。

頬の硬い部分にしっかり掛かることで、大型でもバラすことが少ない形状。これが従来から長く支持され続けてきたノーマルフックなんです。

可児 宗元 投稿者の記事一覧

フィッシングライター。数年前に大阪湾のテンヤタチウオの魅力にハマり、2013年に大阪湾タチウオKINGバトルを発足。以来テンヤタチウオ関連の執筆、普及に勤しむ。タチウオマニア編集長。『釣場速報』元副編集長。朝日カルチャーセンター非常勤講師。月刊『つり人』、サンケイスポーツなどに執筆中。

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